バルジ大作戦&Uボート&眼下の敵など、オマージュ満点の宇宙戦艦ヤマト2199

 宇宙戦艦ヤマトの19話では以前も記したようにドメル軍は経験
不足のメンバーで戦わざるを得なくなり二等臣民の部隊をも参加
させるのだが、当然ながらドメルの部下とザルツ人達の間に険悪
な雰囲気が漂うもののザルツ人のノラン・オシェットがガミラス
国歌を歌う事によってヤマト戦に臨むメンバー全員で合唱となる
シーンはヤマトシリーズでも最高のシーンだと思う。

 このシーンは映画バルジ大作戦のオマージュだと直感したのだ
が、考えてみれば宇宙戦艦ヤマト2199では名作戦争映画の
オマー
ジュが多い。

 ヤマトが唯一勝てなかったのがガミラスの次元潜航艦UX-01だが
UX-01はテーマからして映画Uボートのオマージュだし、両者が神経
戦を戦う13話は眼下の敵を思わせる。

 眼下の敵ではアメリカ駆逐艦・ヘインズとUボートの一騎打ちを
描いているが、ロバート・ミッチャム演じるヘインズ艦長のマレ
ルとクルト・ユルゲンス演じるシュトルベルク艦長が互いを尊敬
し合い丁々発止の駆け引きが最大の見どころだ。

 だから13話では そういったシーンがふんだんにあったし沖田
艦長とドメル将軍の関係が眼下の敵の両艦長にあるように見える。

 それこそ沖田が通るのは自殺行為ともいえる七色星団をあえて
突破しにかかるのをドメルが読んで待ち構えるシーンは眼下の敵
にもありそうなパターンだし、日本海海戦で東郷平八郎がバルチ
ック艦隊の進路を対馬海峡から来ると予測して待ち構えるのも
然り。

 総監督の出渕裕をはじめとした2199のスタッフ達は世代的にも
コンバットなど戦争映画の名作を見て育ったと思えるので、どう
してもオマージュ的なシーンは多いのだが だからこそ見ていて
ワクワクするとも言える。

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
なるほど! (ゆう)
2014-06-12 21:59:43
ヤマトのエピソードには、そう言う過去の名作に対する、畏敬の念みたいなモノがあったんですね?しかし、放送期間が短か過ぎたと感じました。僅か半年で終わってしまうとは…。友人とも話したんですけど、21世紀になり、省エネ技術革新により時間を短縮して帰ってこられるようになった…とか…なんでしょうかねぇ?(苦笑)
 
 
 
2199で目立ちますね (こーじ)
2014-06-12 22:43:05
>ゆう様
 旧作ではそこまでなかったのですが、やはり2199はオマージュが目立ちますよね。

 旧作は39話予定が短縮で26話になりましたけど最近の作品は基本的に13話、長くて26話がメインですから仕方ないところもありますね。
 
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