ガミラスにも素晴らしいヤツから卑劣なヤツまで

 宇宙戦艦ヤマト2199の10話で白眉なのは旧作の13話であるガミラス捕虜
捕獲によるガミラス人とのファーストコンタクトだけでなく、指揮官同士のコンタクト
まであるわけで これを旧作の次元断層編と上手くリンクしているところだろう。


 そもそも旧作で次元断層に落ち込んだヤマトがドメル艦隊の追撃を受けていた
時にイスカンダルから出されるスターシャの導きで脱出するというのは あまり
にも唐突過ぎるわけで、2199のように波動砲で突破口を開いて脱出するという
方が理に適っているし その場合は何らかの艦と協力するしかない。


 次元断層に1隻のみのガミラス艦といえば旧作のドメルの囮を思い出すが
今回はコチラも何らかの事情で次元断層に落ち込み脱出不可能となっていたと
いう設定。


 ガミラス艦にはザルツ人のラング艦長だけでなく親衛隊のネルゲが旧ソ連の
政治将校のように乗り合わせており、艦長に対して上から目線で接していると
いう図式だったので必ず衝突が起きるだろうと思っていたら案の定 ネルゲが
曳航ロープを切り離す指示を出す。


 それを良しとしないラングは部下に命令してネルゲを射殺し沖田との約束を
守ろうとするわけで、これなど第2次大戦モノなどで描かれていたドイツ軍と
ゲシュタポの違いのような感じだろう。

 
 つまりガミラスには青い肌のガミラス人とガミラスから支配されている二等臣
民のザルツ人という図式だけでなく、ガミラス軍の中にもドメルやメルダのような
高潔な者やネルゲをはじめとした親衛隊やゲールのような卑劣な者までいると
いう事情を表している。

 これこそ名作には魅力ある敵役が存在するという定石通りだ。

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
何事も (こうちゃん)
2013-12-24 21:14:39
やはりキャラクターとストーリー、設定なんかと言ったトータルバランスの取れた物が長く人の記憶に残るもの。今回のヤマトは、その辺りも踏まえているから面白いんですよ。
これからの続編に期待を持てますよ。
 
 
 
そうですね (こーじ)
2013-12-24 23:03:14
>こうちゃん様

 やはり卑劣なヤツも登場しないと、特に敵役は面白みがないですよね。

 そのバランスの妙は今回はしっかり分かります。

PS,パンフレット届きましたよ、ありがとうございました。 
 いつも本当にありがとうございます。
 
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