ウルトラマンネクサスのEP17&18で描かれるガルベロス編は
姫矢准のカメラマン時代の話や、溝呂木眞也がナイトレーダー副
隊長時代からダーク・メフィストになるまでや西条凪との関係ま
でが語られている。
溝呂木はコンビを組む凪に対し合い通じるものを見出したよう
だし、両親を殺害したスペースビーストへの憎しみをモチベーシ
ョンにしている凪にとって大いなる力を得る事が両親の仇を取る
事になるので大いなる力を持つ溝呂木に対する憧れのようなもの
があっただろう。
だからこそ溝呂木が闇の力に魅せられ行方をくらました時には
大いに動揺しただろうし、闇の力を得て戻ってきた時の困惑ぶり
は十分理解できる。
つまり凪にとって絶対の強さを持つと思われた憧れの存在が一
転して憎むべき存在になったわけだから、その理由を問い詰めたく
なるのも当然だろう。
一方の溝呂木は自らの弟子のような存在の凪に大いなる力を得る
には光と闇の違いに拘る必要はないと教えたかったのだろうし、絶対
的な力を見せ付ける事により納得させようとしたのではないか。
こうして両者の思惑が交錯する中で一旦は凪も溝呂木サイドに流
されたように見えたのだが、実際には最後に凪は溝呂木の背後から
撃つわけで凪にとってビーストとは憎み倒すべきものだから溝呂木
といえどもビーストになれば敵という概念の方が勝っていたわけで
ある。