スポーツマスコミは無用に危機を煽るなかれ

日本、バーレーン破る=サッカー22歳以下代表(時事通信) - goo ニュース

 中東遠征中のU-22代表は日本時間の今日未明にバーレーンU-22代表
チームと対戦しOGとPKで挙げた2点を守りきって2-0で勝ち1勝1敗で終了
した。

 今回の中東遠征では当初9日にU-22のサウジアラビアと対戦予定だっ
たが、アジア杯の惨敗でドタキャンされ急遽クウェートのA代表相手に変更され
るというアクシデントがあり、そのクウェートには0-3で完敗していた後だけに
今回のバーレーン戦は注目されていたのだ。

 問題は このクウェートA代表相手の完敗に対するメディアの反応である。

 対戦相手のクウェートは1月のアジア杯では控えだったメンバー中心だが、
れっきとしたA代表チームだ。
 しかも当初はU-22サウジとの対戦だったのが急遽という事なので選手達も
とまどいがあっただろうし、控え中心の方がレギュラーを取るために高いモチ
ベーションで臨んでくるのは火を見るよりも明らかではないか。

 警戒していた個人技に対応できず終始圧倒されたのはキャリアの差だし、
昨年11月の広州アジア大会で金メダルを獲得した選手11人に、新たに11人を
選出して臨んでいるので‘どこでボールを取るか’という決まり事も曖昧になって
しまうのは仕方ないだろう。

 これがU-22のサウジ相手に完敗すると自信を付けさせるという事にもなるだろ
うが、急遽決まったクウェートのA代表ならば かえってこの負けは広州アジア大会
の優勝で自信過剰になりがちなU-22代表にとっても いい薬になったと思うのだ。

 実際に2試合目のバーレーンには勝っているので クウェート戦の敗戦が無駄
ではなかったと考えるし、今回の遠征は6月から始まるロンドン五輪予選の調整
試合なのだから控え中心のA代表に負けたとはいえ落ち込む事はない。

 ところがマスコミは‘このままでは云々’と危機感を煽っているのだ。
 
 考えてみればザック・ジャパンが優勝した1月のアジア杯でも初戦のヨルダン
相手に引き分けるとピンチ説を盛んに流していた。
 
 正直言ってアジア杯前に1試合も調整試合を行わず、合宿もろくろくできずベスト
メンバーを揃えられずに臨んだ初戦で拙い試合をしても個人的には‘仕方ないか’
と思うのだが、そういう裏事情は一切無視して危機感ばかり煽るやり方には いい
加減バカバカしくなってくる。

 加茂ジャパンが96年のアジア杯でクウェートのカウンターに完敗すると中東
恐怖症に陥って無用な危機感を煽り間違った方向に導いてしまった前科を忘れ
てはいけないし、我々ファンも そういった三流マスゴミに騙されてはいけない。
 
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