J・ケリー氏死去 俳優で空手家、「燃えよドラゴン」出演(スポニチ) - goo ニュース
先日の新聞に燃えよドラゴンで黒人空手家・ウィリアムスを演じ
た空手家で俳優のジム・ケリーがガンのため6月29日に亡くなった
と載っていた。
奇しくも今年は燃えよドラゴンが公開されてから40年目にあた
るのだが、また印象的なキャラを演じた人が亡くなったという感
じだし時の流れの早さを実感するものだ。
個人的に燃えよドラゴンは何十回と見ている作品だが主役の
ブルース・リーは当然ながら敵のボスキャラであるハンを演じた
シー・キエンをはじめ敵役のボロを演じたヤンツェやオハラを演
じたボブ・ウォールに白人空手家のローパーを演じたジョン・サ
クソンに黒人空手家ウィリアムスのジム・ケリー、そしてチョイ
役でサモハン・キンポーやジャッキー・チェンまでが出演してい
た豪華キャスト作品である。
そんな中でウィリアムスは肉体美だけでなく独特のアフロヘアに
長いもみ上げと豪華キャストの中でも際立ったキャラで、特にブル
ース・リーが本格的にハン邸の地下で大立ち回りをするまでは差別
主義者の白人警官を叩きのめしたりローパーと相談して八百長的な
試合を演じるだけでなく香港でも厳然と存在する貧富の差を嘆き、
ハン邸では閨で5人の女を相手にするなどストイックなリーと対照
的な存在だった。
そのウィリアムスがハンから八百長試合を咎められてケンカを
売り激闘の末 鋼鉄の義手で殴り殺される事になるのだが、それま
での活躍はブルース・リーをも凌いでいたのは間違いなくローパー
のジョン・サクソンよりもインパクトが強かった。
このウィリアムスが好評だったのか、以後 黒帯ドラゴンの主役を
演じている。
ドラゴンへの道のクライマックスでブルース・リーとコロシアム
で戦うゴードを演じたチャック・ノリスが後に地獄のヒーローや
デルタフォースで主役を張ったものの、やはりブルース・リーと
死闘を演じた末に敗れたゴードの印象が強いのと同様インパクトの
ある脇役を好演したからだろう。
ちなみに80年代後半から90年代前半までNFLのバファロー・ビル
ズで活躍したQBの名前が同じくジム・ケリーだったのだが、どうし
ても燃えよドラゴンの印象からか白人でジム・ケリーといっても
ピンと来なかったのを覚えている。