辰吉寿以輝2ラウンドTKO負けで親子王者ならず

gooニュース
https://news.goo.ne.jp/article/nikkansports/sports/f-bt-tp0-241212-202412120000792

　今夜後楽園ホールで行われたOPBF：Sバンタム級タイトルマッチで
王者・中嶋一輝が、6位・辰吉寿以輝を2RにTKO勝ちし2度目の防衛に
成功した。

　試合は1Rから距離の取り合いや位置の取り合いでサウスポーの王者
が優位に立ち左ストレートを中心に打ち込んで攻勢に出る一方、辰吉
は王者の打ち終わりを狙って右を合わせる形で1R目を終えるが2Rにな
ると同じ展開だったが2分を迎えた所で左ロングフックがヒットすると
辰吉は足を硬直する形でダウンし後頭部も打った事からレフェリーが
ストップ。

　失神した辰吉はタンカで退場する事になった。

　辰吉寿以輝は元WBCバンタム級王者・辰吉丈一郎の次男でプロ入り
してから16勝10KO1分の好成績で無敗をキープし満を持してタイトル
に挑戦する形になったのだが、王者の中嶋は16勝13KO2敗1分の戦績
で前戦では元日本王者の和氣慎吾を2RKOで初防衛に成功していた。

　どうしても辰吉丈一郎の次男である寿以輝が親子で王者になるか？
という形で騒がれがちだが、元世界王者TJドヘニーと対戦するなど
キャリアで上回る王者に寿以輝がどこまで迫れるか？というのが個
人的な焦点。

　ところが距離の把握は王者が上回り体をわずかに右に倒しての左
ロングフックがモロにヒットした形で、これでは立てないという感
じで強敵と戦ったキャリアの差を痛感した一戦だった。