「女子はチャンス、男子は不利」―福田会長=レスリング新階級(時事通信) - goo ニュース
今日のニュースでレスリングが来年から行う階級変更が発表され五輪&世界
選手権で14大会連続優勝中の吉田沙保里の55㌔級が消滅した事が発表されて
話題になっているが、個人的には男子が得意とする軽量級が削られた事の方が
気になる。
女子は五輪での実施階級が48・55・63・72㌔の4階級から48・53・58・63・
69・75㌔と6階級に変更になったため、吉田の55㌔級が消滅したものの そこ
まで減量に苦しまないという事から53㌔級で戦う事にしているらしい。
問題は男子で階級が6階級に減り最軽量級はフリーが57㌔でグレコローマン
に至っては59㌔になっている。
フリーの場合は57・65・74・86・97・125㌔で、グレコは59・66・75・85・
98・130㌔なのだが日本が伝統的に強い階級は これまで48・52・57㌔という
60㌔以下の階級だった。
ちなみに東京五輪以降で日本が獲得した最重量級の金は76モントリオールの
伊達治一郎の74㌔級で、メダルになると84ロス&88ソウルの太田章の90㌔級
だからフリーの場合は74㌔級までの3階級しかメダル獲得のチャンスは厳しい事に
なるしグレコに至っては00シドニーの永田克彦の69㌔級だから66㌔級までの
2階級という事になる。
これらの階級変更は五輪でのレスリング存続が決まった時から協議されていた
事なのだが、女子のメダルが増える代わりに男子のメダルが減るのは目に見えて
いる。
にも拘わらず女子のメダルが増える事や吉田の階級が消滅した事ばかりしか
取り上げないマスコミの姿勢には甚だ疑問が残るのだ。