今から30年前の今日83年12月19日は私が理容師の国家試験に合格した
日である。
国家試験は学科が10月11日に行われ11月14日に合格発表があって合格し、
2週間後の28日に実地試験に臨むことになった。
とりあえず手順どおりにはカットできたし顔剃りも問題なかったので自信は
あったが、試験は何が起こるか最後まで分からないので半信半疑で合格発表が
行われる理容学校まで朝イチで向かった。
発表は10:00からで合格者の受験番号が貼られている入り口のところに行くと
受験者がチラホラ見られていて悲喜こもごもの表情を見せていた中で、とりあえず
私の受験番号である61番はすぐに発見できたのだった。
とりあえず設置されている公衆電話で実家と師匠の自宅に電話をすると師匠は
ゴルフに、奥さんも出かけており一緒に受験した同い年の師匠の娘が出たので
互いの合格の旨を報告すると‘何で教えるのか、楽しみがなくなった’と言われて
面食らったものだ。
こうして理容師免許を2年目の冬に早くも習得したのはいいが、コンクール的
には免許未取得者種目に出場するレベルだったのが免許を取ったばかりに出場
不可能になった。
ただし悪い事ばかりではなく免許取得から3年経たないと取れない管理理容師
免許の講習を6年目の1月に受ける事ができたので福岡の店を卒業する時には
理容師免許だけでなく管理理容師免許まで取得できたし、3月24日から入店した
蒲田の店では管理理容師免許を持っていたので5月に開店した支店の初代
管理理容師として登録される事になったのだ。
それにしても気が付けば もうすぐ人生の2/3を理容師として過ごしている事に
なるわけで、時の流れの早さには改めて驚くものだ。