ヘアサロンうつのみや・オーナーのスポーツやヒーローもの、雑談ネタを徒然なるままに
こーじ苑
落合采配の光と影
昨日ドラゴンズ日本一で話題になったのが、先発の山井が
8回までパーフェクトに抑えながら9回にクローザーの岩瀬を
登板させた’パーフェクトリレー’だ。
`やはり山井にパーフェクトゲームを達成して欲しかった’と
いう声と、’日本一が、かかった最終回で岩瀬起用は仕方ない’
という落合采配を評価する声に二分された。
落合博満という男、現役時代にファームから叩き上げてレギュ
ラーを奪取し3度の三冠王に輝いている。
その時には、「今年は三冠王を取る」などと宣言して自らに
プレッシャーをかけての獲得である。
またジャイアンツ時代には、飛距離に拘る松井秀喜に対して
’場外に飛んでも、フェンスぎりぎりでもホームランは、ホー
ムラン’と言っていたのが印象的だ。
典型的な’名より身’というタイプが。
’いくらお客さんを喜ばせても、負けたらダメ。監督の仕事は
勝って お客さんを喜ばせる事’というのがポリシーだろう。
普段の言動からして’1人のパーフェクトという名誉より、万が
一を考えて万全のリレー’ つまり最終回にランナーが出て山井
が動揺し、そこから失点する可能性を考えたのだろう。
言い換えれば、岩瀬への信頼感がそれだけ厚いという事でも
あるのだが・・・・・・。
この一件を見て思い出したのが、92年8月16日の夏の甲子園
大会・明徳義塾ー星稜戦の松井秀喜の全打席敬遠事件だ。
勝負第一という事を考えると、明徳義塾の敬遠作戦は正解だ。
一方で選手の育成という事を考えると、勝負だろう。
当時否定的な論調から支配していたが、この試合後から明徳
義塾には有望な選手が入学するようになったという。
やはり一発勝負の甲子園では、負ける可能性を少しでも排除
する必要がある。
だからこその敬遠だったのだ。
恐らく落合が明徳の監督なら、やはり松井を全打席歩かせる
だろう。
ただ人気低迷が叫ばれる現在、勝負に徹するのは当然だが何と
なく勝負に潤いがないと思うのは私だけだろうか?
つまり、このまま行くと’強いけど人気がない’という状況に
なりかねないのだ。そう80年代後半から90年代前半まで全盛だっ
たライオンズと同じ道である。
森監督率いるライオンズは、秋山や清原といったスター選手を
擁して3連覇を2度達成したが’強いけど面白くない’という悪評
から観客動員などの人気部門では苦戦している。
そして遂に人気面でジャイアンツを抜けなかったばかりか、工
藤や秋山、デストラーデに清原ら黄金期の主力メンバーの大量流
出という事態になった事があった。
どちらかといえば派手好きな名古屋気質だ、53年ぶりの日本一
という偉業だったので、まだ大丈夫だが これから先もこういう
地味な勝負のみに徹するスタイルで行くと どこかで破綻しそうな
危うさがあるのだが・・・・・
8回までパーフェクトに抑えながら9回にクローザーの岩瀬を
登板させた’パーフェクトリレー’だ。
`やはり山井にパーフェクトゲームを達成して欲しかった’と
いう声と、’日本一が、かかった最終回で岩瀬起用は仕方ない’
という落合采配を評価する声に二分された。
落合博満という男、現役時代にファームから叩き上げてレギュ
ラーを奪取し3度の三冠王に輝いている。
その時には、「今年は三冠王を取る」などと宣言して自らに
プレッシャーをかけての獲得である。
またジャイアンツ時代には、飛距離に拘る松井秀喜に対して
’場外に飛んでも、フェンスぎりぎりでもホームランは、ホー
ムラン’と言っていたのが印象的だ。
典型的な’名より身’というタイプが。
’いくらお客さんを喜ばせても、負けたらダメ。監督の仕事は
勝って お客さんを喜ばせる事’というのがポリシーだろう。
普段の言動からして’1人のパーフェクトという名誉より、万が
一を考えて万全のリレー’ つまり最終回にランナーが出て山井
が動揺し、そこから失点する可能性を考えたのだろう。
言い換えれば、岩瀬への信頼感がそれだけ厚いという事でも
あるのだが・・・・・・。
この一件を見て思い出したのが、92年8月16日の夏の甲子園
大会・明徳義塾ー星稜戦の松井秀喜の全打席敬遠事件だ。
勝負第一という事を考えると、明徳義塾の敬遠作戦は正解だ。
一方で選手の育成という事を考えると、勝負だろう。
当時否定的な論調から支配していたが、この試合後から明徳
義塾には有望な選手が入学するようになったという。
やはり一発勝負の甲子園では、負ける可能性を少しでも排除
する必要がある。
だからこその敬遠だったのだ。
恐らく落合が明徳の監督なら、やはり松井を全打席歩かせる
だろう。
ただ人気低迷が叫ばれる現在、勝負に徹するのは当然だが何と
なく勝負に潤いがないと思うのは私だけだろうか?
つまり、このまま行くと’強いけど人気がない’という状況に
なりかねないのだ。そう80年代後半から90年代前半まで全盛だっ
たライオンズと同じ道である。
森監督率いるライオンズは、秋山や清原といったスター選手を
擁して3連覇を2度達成したが’強いけど面白くない’という悪評
から観客動員などの人気部門では苦戦している。
そして遂に人気面でジャイアンツを抜けなかったばかりか、工
藤や秋山、デストラーデに清原ら黄金期の主力メンバーの大量流
出という事態になった事があった。
どちらかといえば派手好きな名古屋気質だ、53年ぶりの日本一
という偉業だったので、まだ大丈夫だが これから先もこういう
地味な勝負のみに徹するスタイルで行くと どこかで破綻しそうな
危うさがあるのだが・・・・・
コメント ( 3 ) | Trackback ( 0 )
« ドラゴンズ日本一 | キングコング... » |
山井の9回登板も有り得たかも知れませんが・・。
相手がダルビッシュという事で投手戦は必至。
1-0で逃げ切るしかない、と落合監督も優勝会見で
言っていました。山井のプレッシャーも相当だったと
思います。日本シリーズの優勝決定戦ですしね。
8回終了時点で山井の手のマメも潰れていたとか。
個人的には、今回の落合采配は誉めてあげたいです。
いくら完全試合達成中と言っても、9回に崩れないな
んて誰も言えません。しかも1-0。ソロ1発でも打たれたらたちまち同点とされてしまいます。
そういう意味では、経験豊富で信頼感溢れるクローザ
ー岩瀬の登板は仕方ない事だったと思うのです。
ただ、やはり日本シリーズでの完全試合という前人未到の記録だっただけに批判も数多くあるのでしょう。
人気低迷が叫ばれるプロ野球でもありますから・・。
やはり、これは難しい問題ですね。
その際ベンチに引き上げる時にユニフォームに
血痕が付いている写真が掲載されていました。
その事を森コーチに始めて告げたのが8回終了時点だったそうです。
少なくとも3イニングはそんな状態で投げ続けていたんですね。
行けと言われれば山井は9回も行ったかも知れませんが
落合監督はそうはさせなかった、肩の不安も抱えている
山井にこの1試合の為だけにそんな無理はさせない。
ベストな判断だったと思います。
逆にそんな状態でも投げた方がかっこいいとか感動するとか
いった意見もあるでしょうが・・・
その時の現場に居る物にしか解らない・出来ない判断も
充分ドラマチックだと思います。
しばらく後で無いとわからないんですけどね。
山井の指のマメが潰れていたという事実があったのなら、ファンも納得すると思いますよ。
長打のないファイターズとはいえ、出会い頭というのがありますのでファンは「せめて1人出塁するまでは」とは思ったでしょうが。
>soshi-s様
勝ちに拘り、選手をケガさせない事を考えるのが
プロですからね。
ワールドシリーズで同じような事があっても、評価は二分されると思いますよ。
少なくともMLBは、ポストシーズンゲームはある意味日本よりもシビアですから。