タンパ‘成り上がり’のアメリカンリーグ優勝

 アメリカンリーグのリーグチャンピオンシップ最終戦が行われ、タンパが
3-1で逆転勝ちし万年最下位から奇跡のリーグ優勝を果たした。

 先発のガーザは1回にペドロイアから先制HRを浴びたが 6回まで その
1安打に抑える。
 レスター相手にタンパ打線は3回までパーフェクトに抑え込まれていたが、
4回に岩村のヒットから4番ロンゴリアの 2ベースで追いつくと5回にはアイ
バーの2ベースからチャンスを掴みノーアウト1,2塁としてバルデッリのタイ
ムリーで勝ち越し。
 更に7回にはアイバーのHRで突き放し8回のノーアウト1,2 塁のピンチ
から2アウト満塁まで攻め立てられたものの凌ぐ。
 そして9回も先頭打者を歩かせたものの連続三振の後、2塁ゴロを岩村
が掴んでベースに駆け込み試合終了。
 遂にアメリカンリーグの‘お荷物’から‘王者’に成り上がったのだ。

 タンパといえば98年にアリゾナと共にエクスパンションで誕生したが、
強豪ぞろいのアメリカンリーグ東地区では1度だけ4位があるものの
最下位が指定席だった。
 04年にヤンキースと東京ドームでの開幕戦で来日した時は選手層が
格段に違ったし監督はルー・ピネラだったものの彼をして立て直す事は
難しく04年の4位が最高の成績。

 05年には野茂英雄も在籍し、日米通算200勝を挙げたのが目立つ
ぐらい。
 07年に岩村明憲がポスティングでタンパに移籍したときは ‘よりに
よって何でタンパ?’と思ったが、ここまで活躍してチームの優勝の原動力
になるとは予想できなかった。

 今年に入っても好調を維持し7月のオールスターゲーム前に7連敗
したが、すぐに持ち直し東地区の優勝を決めた。
 それだけでも凄いのにポストシーズンに入ってもシカゴを 3勝1敗で
下すとワイルドカードとはいえ前年度の優勝チームのボストンに競り
勝ったのだ。
 特に王手をかけて迎えたG5で7-0から大逆転負けを喫し、地元に戻って
のG6でも2-4で敗れて逆王手をかけられた。
 こうなると2度のワールドシリーズで優勝し、王手をかけられながら
逆転勝ちしているボストンが断然有利と思われたのだが先制された
ものの逆転して逃げ切ったのだ。

 本当に見事なチームに成長した。

 岩村は矢沢永吉の大ファンらしい。
 まさしくタンパは‘成り上がった’わけだが、本当の‘成り上がり’は
フィラデルフィアとのワールドシリーズを制して完結する。 

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
Unknown ()
2008-10-20 21:45:24
今年のレイズには驚きました。今まで持っていたチームのイメージを崩されました。
岩村もスワローズ時代みたいなバッティングではないものの数字以上にチームに貢献しましたね。
 
 
 
完全ウエーバードラフトの賜物でもあります (こーじ)
2008-10-21 21:02:23
>K様
 万年最下位という事はドラフトの目玉を毎年取りやすいという完全ウエーバー方式ドラフトの賜物です。
 ただし、せっかく取っても使えなければ一緒ですのでマドン監督の采配がフィットしたという事でもあるでしょう。
 岩村もいいタイミングで入団しましたよ。
 
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