仮面の忍者赤影では根来編と魔風編の最終決戦前に、そのシリー
ズの総集編といえるEPがOAされていた。
根来編では前回のラストで京に上る織田信長が暗闇鬼堂から連れ
去られ暗闇寺に来るように言われた赤影と白影が、紀州に行く途中
で岐阜を出てからこれまでの事を思い出すわけで根来編に登場した
怪忍獣達との戦いのシーンが順不同ながら登場するので最終EPに
これまで倒した怪忍獣達が復活して戦うおさらいのような形である。
続く魔風編でも魔風雷丸から連れ去られた陽炎と青影が監禁され
ている中で、陽炎が魔風編の回想を始めるという根来編と同じパタ
ーンになっており赤影が必死に駆け付けるシーンで終わる。
こちらも最終RPで赤影達から倒された魔風の怪忍獣達が復活する
ので、その予習ともいえる橋渡し役のEPというわけだろう。
思えば赤影がリアルタイムでOAされていた50年前は当然ながら
ビデオなどがないので、週イチでのOAでは根来編のガンダや魔風編
のグロンなど最初の頃に登場した怪忍獣がどんなのだったか記憶が
薄まりがちだ。
それで締めのEPに行く前に回想という形で これまで登場した怪忍
獣達との戦いの総集編をOAしていけば、視聴者は最初の頃に登場し
た怪忍獣を思い出すし決戦ムードも盛り上げる事ができる。
それぞれのラストでキャラの回想という形でダイジェストを流し、
最後にこれまで倒した敵が復活するという手法は仮面ライダー以降
回想編はないものの倒された敵キャラが復活するというパターンが
受け継がれている。
ちなみに平成に入って仮面ライダークウガがEP17・臨戦でメ・ガ
ドラ・ダとの戦いの中でEP16までを回想するEPになっているのが
印象に残るぐらいで、やはり録画機の普及で回想編を作る必要がな
くなっているのだろうか。