宮地神仙道

「邪しき道に惑うなく わが墾道を直登双手
または 水位先生の御膝にかけて祈り奉れ。つとめよや。」(清水宗徳)

"灰色の男達"

2005年10月30日 | Weblog
制限速度を守る走行さえ許容出来ず、後方から
追い越す運転は日本でもこちらでも度々目にする
ものですが、その中でも危険極まりない運転を
目撃する時、何故それほど先を急ぐべきなのか、
と感じたりもします。

95年に亡くなった故ミヒャエル・エンデ氏の作品の
「モモ」は時間泥棒(灰色の男達)から一人の
不思議な少女が奪われた時間を大人達のために
取り戻すというお話しです。
突然町に灰色の男達がやって来て、大人達から契約
という名目で時間を奪っていき、その後皆の生活
が打って変わって慌しくなり、結局金銭を得る事のみ
が生活の目的となってしまいます。
「どうしてそんなにあくせく働くの。」
「時間の無駄を省く機械を買うためさ。」

この物語はワーカーホリックへの痛烈な批判を込めた作品で
あるとも言われていますが、最近時間に追われる様に生活
している自分や無理な追い越し運転をする人に対するメッセージ
にも思えます。労働する事も時間を節約する事も必要であり、
とても大切な事ですが、自分を見失ってしまってはいないかと…。
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