宮地神仙道

「邪しき道に惑うなく わが墾道を直登双手
または 水位先生の御膝にかけて祈り奉れ。つとめよや。」(清水宗徳)

「ハワイのカフナ魔術」

2008年07月21日 | Weblog
(画像はクリックされましたら拡大します。)

以前こちらで、2005年に出版されたハワイの神秘体系
である「カフナ」についての本について書かせて頂きましたが、
画像の90年代に出版された本の方が「魔術・神秘」という
面では内容がもう少し濃いように思います。

このカフナ魔術に関しては、まずマナ(気)を呼吸と動作を
使って集める事があらゆる事の基本になるようですが、
この二つの本ではそのやり方の基本的な点は同じながらも、
若干細部が異なっています。

こちらの本では、

「まず沈黙に入って、椅子に座して両足を床につけ、身体の前で
両手を組み、(ハワイで神聖数とされている)4回ワンセットの
深呼吸をして、4回目の深呼吸で息を止めてから口をすぼめて
息を吐き出す事を充分にマナ(気)が集まったと感じられるまで
繰り返す」

「そしてマナ(気)の流れが明確に両手で感じられるようになったら、
両手を離して手を開き、両手をゆっくり上に掲げて超自我にマナ(気)が
届くようにする。」

と説明しています。

そうして呪文を唱えて正確なイメージを心に抱く事で超自我が誤り
なく作動するという事ですが、この辺りは他の神秘主義との共通性が
あり、個人的に興味深く思います。

画像の本からです。

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Xフォースとは、カフナ族がハ・リタという呪文を唱えて呼び寄せる
不可触のヴァイタル・フォースである。
超自我はこのヴァイタル・フォースに潜んでいる。
故にこの力を自由自在に使いこなす為の訓練を段階を経て適切に
積みさえすれば、カフナ族が今日秘儀としている魔術を身につける
事は可能である。

呪文を唱える時は、何を希望しているかを明確にして、心の中で
繰り返す必要がある。
超自我は、術者がはっきりとした意図を持って呪文を唱えた時で
なければ、イメージが混濁して作用しないのだ。

であるから、魔術を使う時は、正確なイメージを頭に浮かべておきさえ
すれば、超自我は誤り無く希望のままに現れてくれる。

Xフォースを呼ぶためには、まずゆっくりと深呼吸をして低次の自我に
よってマナを引き出すようにする。
一度このマナ、すなわちヴァイタル・フォースを引き出せば、第二の
段階に移る事が出来る。

第二の段階とは、マナが呪文によって超自我に変化していく過程を言う。

第三の段階は、低次の自我が超自我に変化した後に呪文を唱える事で、
術者の希望に応えるべく働き出す事を言う。

第四の段階は、マナが完全に超自我に姿を変えて、そのままの姿を
維持出来る段階を言う。

(中略)

欲する事を成就させるためには、超自我を呼び寄せてその存在を
信じきらねばならない。

また呪文を用いる時に最も重要な事は、精神的にも肉体的にも
他の人に害を為すために使用してはならないという事である、
超自我は、低次の自我や中間帯の自我と違って、破壊のための
行動には作動しないのである。

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こちらの本ではカフナを実践する前の「誓いの言葉」があり、それには
他の自由意思に干渉しない事、治療は全て相手の許可を得てから
行う事、全ての幸福のためのみに行う事の約束があります。
他人に害を為したり、他人の自由意思や人格を無視して自分の思い
通りに操ろうとする姿勢は、全くカフナの精神に反しているという事
なのでしょう。

画像向かって右は、人間を守護する善霊を呼び寄せる呪文との事で、
これを唱えて、結婚式などの祝宴の時には共に喜びを分かつために、
揉め事・いさかいの時には調停してもらうために呼び寄せて来てもらう
との事です。
画像では途切れてしまっているように見えますが、全文です。

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「四句霊文」

2008年07月21日 | Weblog





「後有一祖名収元(こうゆういっそめいしゅうげん)
名喚卯金駕金船(めいかんうきんがきんせん)
懐揣日月先天気(かいたんじつげつせんてんき)
袖呑乾坤把道伝(じゅどんけんこんはどうでん)。」

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