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ノーシスでは、人の魂はある程度のサイクルの中で転生を繰り返し、
その結果、転生の輪から抜け出す者、転生過程で堕落し、動物や
植物などに生まれ落ちていくもの、地獄に落ちて霊魂の洗浄を受け、
その後は宇宙を構成する一つの原子存在となり、それ以上進化する事は
ない存在となる、などとされており、同時に輪廻転生を超える難しさについても
説かれています。
そして、南米における霊魂の対話が幾つか紹介され、輪廻転生と、
カルマの法則に関する理解の為の資料とされました。
以下紹介されていた、一つの話しです。
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【転生についての一つの例】
南米に、レオナルドという男の人がいました。
家族は奥さんと五人の子供で、奥さんの名前はベリーナです。
子供の名前は、マルクリート、オディオン、ラリオン、レオンティーナです。
もう一人の子供は、生まれてすぐ死にました。
レオナルドは、材木の工場で働いていました。
その工場のボスは大変ケチでした。
九年も働いているのに、一銭も給料が上がりません。
生活は、ますます苦しくなっていきました。
ある時、子供が木から落ちて、手を折りました。
しかし、病院に連れていく為のお金がありません。
その子供は、手を折ったまま、曲がらない状態になってしまいました。
そうこうしているうちに、奥さんが肺病になりました。
奥さんは、羽根枕を作って売っていました。
けれども、その羽根枕は、彼女が肺病であるということで、売れなくなって
しまいました。
レオナルドは、もうどうにもならない状態になってしまいました。
それで、今まで勇気が持てなくて言えなかったことを、ボスのカルロースに
言いました。
勇気を出して、賃金を上げてくれるように頼んだのです。
答えは「ノー」でした。
しかし、その代わりに、
「あなたが今辞めるのならば、退職金の二分の一を払おう」という話しが
出ました。
奥さんの病気は、ますます悪化していきます。
レオナルドは仕方なく思い、その会社を辞めました。
そして、退職金の二分の一のお金をもらい、奥さんを病院に入れました。
しかし、奥さんは間もなく死んでしまいました。
会社を辞めてもらったお金は、お葬式と病院の費用に当てられ、すべて
なくなってしまいました。
レオナルドは、大変な失意に落ちました。
毎日、酒びたりの生活になってしまったのです。
すべては、ボスであるカルロースが悪いと思いました。
子供たちはお腹をすかせて、あちこちで盗みを働いて暮らすようになりました。
ある日、彼の長男が、レオナルドの働いていた会社から機械を盗んで、
売ろうとしました。
しかし、警察に見つかり、息子は逮捕されました。
息子が逮捕された時、レオナルドは、もはや我慢の限界まできていました。
カルロースを殺そうと思い、ナイフを持ってカルロースの家まで行きました。
しかし、レオナルドが行った時、カルロースは家にいませんでした。
レオナルドは酔っ払っていました。
ですから、やけになって、カルロースの家のドアを壊して、それで収まりました。
しかし、ドアを壊したということで、彼は警察に見つかり、留置所に
入れられました。
また、カルロースは、息子の盗んだ機械は五十万ペソだったのを、嘘をついて、
百万ペソだと言って請求しました。
レオナルドは、もう滅茶苦茶な人生に、考えることもできないほどの失意に
落ちました。
彼は、もう我慢ができなくなって、今度留置所を出たら、必ずカルロースを
殺してやると思いました。
翌朝警官が、レオナルドを留置所から出しに行った時、彼はベルトで首を吊って
死んでいました。
自分には、どうしてもカルロースを殺すことができないと思い、自ら死を
選びました。
ここまでが、今生での、目に見える次元でのお話しです。
この後が、目に見えない次元でのお話しになります。
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レオナルドの霊魂の話は、長くなりますので、続きを明日に掲載させて
頂きたく思います。
ノーシスでは、前世を含む全ての記憶が肺のチャクラにあるとされ、ここを
開発していく事で、今日見た夢を思い出して活用する事や、前世を思い出し、
それを霊的に役立てていく事が行われおり、その方法には幾つかありますが、
今回は「ラーオム・ガーオム」のマントラによるプラクティスを紹介させて
頂きます。
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【ラーオム・ガーオム】
発音は次のように行う。
「ルァーーオム・グァーーオム(RRRAAAOM GGGAAAOM)」
息をゆっくりと吸い、そして「ラーオム」を、「ラ(RA)」の「A」に
アクセントをつけ、少し伸ばして発音する。
この振動が、体の一部に振動するのが判るだろう。
「A」を発音する時は、肺に意識を集中する。
「ガーオム」を唱える際も同じである。
これは一日五回まで、一日に15分以内まで行う事が出来る。
このマントラのバイブレーションは大変強く、ある人の場合、行い始めて二週間
ほど後に、夢の中でコプト語や古代ヘブライ語の文字の本を読み、しかもその夢を
一ヶ月以上も見続け、前世でそうした地域に生まれたという事が理解された
との事である。