宮地神仙道

「邪しき道に惑うなく わが墾道を直登双手
または 水位先生の御膝にかけて祈り奉れ。つとめよや。」(清水宗徳)

「イスラム魔術(続)」

2011年02月20日 | Weblog

 

 

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こちらからです。
http://sarasaya.at.webry.info/200512/article_23.html

ある時、大工、仕立屋、信仰者という三人の友だち同士が一緒に、
旅をすることになりました。そしてある危険な谷にさしかかりました。
三人は疲れていたので、そこで休むことにしました。夕食を食べた後、
信仰者であるダルヴィーシュ(托鉢僧)が言いました。

「私はあんた達よりも世の中を広く見ていて、色々なことを聞いているから知っているが、
ここは盗賊たちのいるところだ。
私たちは順番に見張りをしなくてはならんよ。
夜の間、一人ずつ起きていて、盗賊たちが荷物を持っていかないように見張りをしよう」

二人は言いました。
「それはいい。最初は大工で、次は仕立屋、最後がダルヴィーシュだ」

こうして、三人のうち二人が眠り、一人が見張りをすることになりました。

座っていると眠気がやってきます。
眠ってしまうのが怖かったので、どうしたら眠らないで済むか大工は考えました。
そして思いつきました。
彼は自分の荷物から斧とかんな、金槌などの道具を取り出し、木の枝を切り、
一人の女の子の人形を造り、顔には目や眉もつけました。それが終わると、
仕立屋を起こし、自分は眠りました。

仕立屋も、眠ってしまわないか心配だったので、眠ってしまわないように
仕事をすることにしました。
仕立屋は、大工が造った人形を見て嬉しくなりました。
仕立屋は、自分の袋から針と糸、指ぬきにハサミ、そして布地を取り出し、
木で作った人形のサイズに合わせてひとそろいの服~ヤル(ジャケット)、
シャリーテ(短いペチコート)、トンバーン(スカート)を縫い、人形に着せて、
見張りの時間を過ごしました。
そしてダルヴィーシュを起こして、自分は眠りました。

ダルヴィーシュは目を覚まし、大工が作った木の人形が、仕立屋が金襴地で
作った服を着ているのを見ました。
ダルヴィーシュは二人がそれぞれ、職人としての腕をふるったことが十分に分かりました。
もし、誰かがこれを遠くから見たなら、これが木でできた人形だとは思わず、
この人形に恋するであろうと思いました。

ダルヴィーシュは、眠ってしまわないようにと考えました。
そして神へと祈りを捧げました。
木の人形は生きた女の子になりました。
ダルヴィーシュは女の子に礼儀を教え、その他にも良いことを教えました。

朝日が山の上から谷へと差し込んだ時、大工と仕立屋も目を覚ましました。
そして、少女を見てとても嬉しくなり、少女が生きて、清らかで、美しく、
そしてまた礼儀正しく親切であるのを見て驚きました。

大工と仕立屋は喧嘩を始めました。
どちらもこの女の子が自分が作ったものだというのです。
しかし、ダルヴィーシュは何も言いませんでした。

さあ、みんな、この女の子は誰のものだと思いますか?

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【アラーへの畏怖の念を持つ】

「ヤー・バーイス」
このみ名を繰り返して唱える者は、心にアラーへの畏怖の念を得るだろう。


【尊敬を得る】

「ヤー・マジェード」
このみ名を繰り返して唱える者は、この世における尊敬を得るだろう。


【和解を得る】

「ヤー・ワドゥド」
このみ名を食べる前に、食べ物の上で1000回唱え、それからその食べ物を
食べるならば、二人の間で和解できるだろう。


【仕事における問題を防ぐ】

「ヤー・ハキム」
このみ名をいつも唱え続けるならば、仕事における問題が防がれるだろう。


【貧しさが一掃される】

「ヤー・ワシ」
このみ名を暗誦するならば、貧しさが一掃されるだろう。

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