|・)… (店番中)
( `m´)つ|ガラッ
( `m´) 「…娘さん
旧正月を迎える準備は進んでおられますでしょうか。」
|・)…
( `m´) 「…明後日7日は 宮地神仙道で大祓式が行われますが
蝋日でもありまして
この日に遊興して 祖霊祭祀を行わないと罪過になる事が
太上感応経に書かれております。」
( `m´) 「…さて 本日は 仏仙界に対します私見を。」
( `m´) 「…異境備忘録における 水位先生が仏仙界に関して書かれた部分を
まとめますと このようになります。」
・仏仙界で 空海や親鸞をはじめとする 日本の有名な僧の集団を見た
・それらの僧の一団に出くわした時 一団は除罪の義務を負っていた
・たまに神界に入ろうとする者を 仏仙界が騙して おびき入れようとする事がある
・神界と何度か戦になったが 明治4年には 仏仙界の半分ほどが無くなった
( `m´) 「…異境備忘録には 読者向けの詳しい解説は無く
平成玄学界では 仏仙界に関する記述を読んで
"だから仏教は魔道だーーーーー!" という結論に走り
上から目線で 空海も ただの魔人のように扱おうとする人が多いのですが」
( `m´) 「…実際 よく分析しなくては 本当の事は判らないと思います。
まず 仏仙界に出てくる名前で 沙門景戒や虎関禅師、
実海法師というのは 全て日本の僧でありまして」
( `m´) 「…母大陸の 鳩摩羅什とか 慧能とか アティーシャなど
そういう高僧の名前が含まれておらず
どうも 仏仙界というのは 日本独特の仏界のようです。」
( `m´) 「…そして 仏仙界=日本独特の仏界 と考えますと
色々な疑問が氷解するのであります。
まず 空海は 尸解の初段に到達した人物でありまして
空海に対して上から目線で見えるのは 尸解の最高段階、
すなわち白日昇天か 完全なる尸解に到達できる人間だけであり」
( `m´) 「…水位先生は 既に空海より上の段階に到達されていたので
空海に向き合っても 拝礼をされなかったようで
空海を侮辱する 平成玄学界の人間が
やがて白日昇天するか 完全なる尸解に到達できるのか 大いに疑問でありますが」
( `m´) 「…ともかく 空海は玄胎結成まで至っても
神界に入るのを拒否したか されたのかは判りませんが
そうやって 日本独特の仏仙界というものが
そこから更に発展していったと想像されます。」
( `m´) 「…そうして仏仙界は 勢力を増すために
出来るだけ 高い段階に至った仙を誘い入れたかったようで
それで たまに神界行きの人を誘っていたようです。」
( `m´) 「…そして 神界と たびたび戦争になったという点で
恐らく 日本列島の中での 神と仏の ショバ争いだったと考えられます。」
( `m´) 「…仏仙界の方は 例えば富士山のような山を 仏教霊山にしたかったかもしれず
もし仏仙界が勝っていたら 現世に反映して
富士山から神社が消えていた可能性があります。
実際は 廃仏毀釈によって明治時代に
富士山に安置されていた仏像が 山から出されてしまった訳ですが
廃仏毀釈のタイミングとしては 丁度その 明治4年前後であります。」
( `m´) 「…そして 神との戦に負ける都度 罪過を負って
除罪の義務を負った可能性があると…」
( `m´) 「…ですので 幽界の事情を鑑みましても
日本の仏教は特殊であり 母大陸の仏教と区別されるべきです。
個人的には 母大陸の仏教を御勧め致しますが…」
( `m´) 「…それでは 密教における 自己の肉体を捧げる修法を。」
( `m´) 「…チベット仏教における 肉体に執着を抱く幻想を断ち 功徳を積む方法として
自己の肉体を捧げてしまう観法がありますが
それの一つのバージョンです。」
( `m´) 「… "オン・ソハハンバ・シュダ・サラバタラマ・ソハハンバ・シュド・カン"
この眞言を誦しつつ
自己の突出している左目が太陽 突出している右目が月で
身体全体が須弥山であると観じ
両手は 法界定印を結び
その両手が 地獄の山であると観じます。」
( `m´) 「…そして 自分の肌が大地であり 血が香水であると観じ
観想の中で 自己の肉や血を 地獄・餓鬼界・畜生界に注いで
肉体によって供養を与えると観想します。」
(大 物 主)
( `m´) 「…それでは 自己の肉を我に捧げて供養し 功徳を積むのである。」
|・)
(大 物 主)
|ミ サッ (`m´ ) 「なぜ 功徳を積む最好的機会を放棄するか!!!!!!!」