チベット仏教における 甘露呪で
誦してゆく事で 重罪が滅し
心身が軽妙になり 智慧が発達し
自己の身口によって 衆生に利楽を与えられるようになるとされます。
「オン・トゥル・トゥル・ガ・トゥル・ソーハー。」
以下 ネットに投稿されていた体験談のコピペですが、
神道の中で
神が慈愛に満ちていて
人間の幸福を願うばかりの存在であるというのは
新しい認識であり、
古来は 神は鎮めなければいけなかったり、
贄を捧げる代わりに
その地域や集落の 収穫や豊漁などを保証したりする存在であった事も 珍しくはなく、
以下の体験談の場合
かごめ歌を 歌いながら
少女たちが 御神体の周りを巡り、
歌い終わった時に 御神体の後ろの正面に当たった少女が
生贄として選ばれて 捧げられた歴史を持っていたらしいと推測されるものです。
+++++++++++
これは僕が高校の時に、
友達と神社に忍び込んだお話。
肝試しではない。
僕には専門の知識はないので 後から全て聞いた。
神社などにはよく、「御神体」といわれる「何か」が祭られている。
ただ、その御神体が、一体何なのか?どういうものなのか?
それは、その神社の代々受け継がれる神主しか知らない。
よく神社などの何かしらの行事で、
祭壇に「鏡」が祭られていることがありますよね?
知識のない僕は、なぜ鏡を祭るのか?と思っていたけど、
あれは、「御神体を数日間映した鏡」
ということらしい。
御神体は、神主以外の人間が見ることは禁じられているそうなので、
その代わりということらしい。
そこまでして隠されている御神体って・・・
正直言って気になりますよね?一体どんなものなのか・・・。
うちの親父達も気になっていたらしく、
昔に町内の飲み会の時に、
地元の神主さんも来ていたそうなので、
酔った勢いで聞き出そうとしていたらしい。
そこで、その神主さんにガンガン酒を飲ませ、
正体を聞き出そうとしたのだが、
どれだけ飲んでべろんべろんに酔っても、
御神体の正体だけは断固として
教えてくれなかったそうな。
(他に面白い話も沢山聞いたそうだが)
一体、御神体って何なんだろうか・・・
もしかしてよくある河童のミイラとか?
はたまた刀とか?
むぅ・・・気になる・・・。
と、まぁこんな話を、遊びに来ていた友達に、
ゲームをしながら冗談半分に話していた。
ここからが本題。
その友達を仮にAとする。
その話をするとAは、「へぇ・・・」
と怪しげな笑いを浮かべると、
「その神社って近い?」と聞いてきた。
その神社は僕の家から歩いて
5分とかからない場所にあった。
「近いけど・・・まさか・・・」
「あぁ。今日の夜、行ってみようぜ。
だから今日は泊めてくれ」
こんな感じで、
なんとも罰当たりな探検が始まった。
僕も当時はバカだったので、
「そんなことしたら絶対に罰が当たる!」と思ったけど、
湧き出てくる好奇心と、
神社だったら罰は当たっても
幽霊の類は出ないだろう、
という感じで話に乗った。
僕とAは0時になるのを待ち、懐中電灯とビデオカメラを持って神社に向かった。
神社に着くと、やはり神聖な場所とはいえ、
夜の闇がもの凄く僕の恐怖を大きくした。
だけど、ずんずん進んでいくAの影に隠れるように、
僕も神社に入っていった。
僕の地元はかなり田舎なので、
鍵をかける習慣みたいなものは ほとんどない。
神社の本堂ももちろん、難なく扉は開いた。
ここまでは順調。
Aはここから、ビデオカメラを回し始めた。
本堂の中には正月などに 毎年入ったことがあった。
中はそんなに広くない。
壁には色んな絵や文字を書いた紙なんかが飾られている。
年に一度しか見ないとはいえ、
毎年入っていたので見慣れてはいた。
だけどやっぱり怖い。
Aと僕は靴を脱ぐと、目の前にあった賽銭箱に、
とりあえず今から罰当たりなことをするのに、
「罰当たりませんように・・・」と賽銭を投げ込み、
なんともバカな願いをお願いした。(笑)
A「で・・・どこにあるんだ?御神体は?」
僕「確か・・・あの扉の向こう」
僕は奥の扉を指差した。
本堂の奥には「いかにも」って感じの、古臭い扉があった。
親父の話によれば、そこから先は神主さんしか入れず、
御神体はその扉の向こうに・・・ということだ。
僕らは懐中電灯を取り出し、扉まで進んだ。
僕「・・・あ」
A「まぁ、そりゃそうか」
扉には大きな南京錠がかかっていた。
しかもその数3つ。
どれも太い。
普通に考えてみれば、
そんな大切に祭ってあるものを適当に置いておくわけがない。
僕はなんとなく安心した。
残念な気持ちもあったけど、
これでもう帰れる。
僕「しょうがない。帰ろうよ」
A「まぁ、予想はしてたからね」
そう言うと、Aはポケットからドライバーを取り出した。
Aはそれを南京錠の穴に無理矢理突っ込んだ。
僕はそれを見て少し引いた・・・。
だけど素人に開けることなんて
出来るわけもなく、無駄な努力に終わる。
Aも諦めて、
「なんだよ!つまんねぇなぁ」
と軽く扉を蹴飛ばした、
その時!
『ガコッ』
僕らは驚いてその音の方を見ると、
扉の隣にあった祭壇の上の飾りみたいなものが落ちていた。
僕「お前絶対罰あたるよ・・・」
と僕が言うとAは
「おい、あれ見ろよ!」
と、その飾りが置いてあっただろう場所を、
懐中電灯で照らしながら指差した。
飾りが置いてあった場所の影には小さな御札が貼ってあって、
その御札の真ん中に、黒い穴が開いていた。
まさか・・・と近づいてみると、間違いなく、
壁に貼ってある御札には穴が開いていた。
手を当てると風が抜けてくる。
A「この壁の向こうってことは・・・」
僕「扉の向こう・・御神体がある・・・」
その穴は五百円玉くらいの大きさで、
二人一緒には見られない。
そこでAはビデオカメラをその穴に当てると、
横の画面を開いた。
これで二人一緒に見ることが出来る。
A「見るぞ」
僕はもの凄く緊張した。
ついに・・・
最初に画面に映った映像は
真っ暗だった。
Aは少しずつカメラの感度を上げていく。
やはり肉眼で見るよりは見難い。
だけど、一人ずつ見る勇気はなかった。
きっと、さすがのAもビビっていたんだと思う。
すると、ボンヤリと部屋の中が映り出した。
部屋は結構広くてがらんとしていたが、
奥に大きな祭壇があった。
祭壇は扉が閉まっていて、
これまた大きな南京錠がかけてある。
A「なんだよ! 結局これかよ!」とAが怒って体を揺らすと、
カメラの視点がずれて中の地面を映した。
するとボンヤリとだが、中の部屋の中央に、白い何かが落ちている。
よく見れば御札だった。
しかも普通じゃない。
よく漫画とかで見る、人型の御札だ。
こんなところに御札・・・?と不思議に思っていると、
いきなり凄い寒気がした。
その瞬間、体が動かなくなる。
金縛りだ。
Aに助けを求めようとしたが、
Aもカメラを壁の穴に付けたまま、
少しも動かない。
まさかAも?
僕はカメラの画面を見たまま動けなくなった。
すると、いつの間にかカメラの画面には
女の子が映っていた・・・。
心臓が止まるかと思った。
カメラ越しでも、白く浮かび上がって見えた。
その女の子は白い着物姿で、
あの御札があった場所でうずくまって泣いているように見えた。
どのくらい時間が経ったかは分からないけど・・・
実際にはすごく短かったんだと思う。
その女の子は静かに消えて、僕は心の中で安心した。
次の瞬間、ビデオの画面いっぱいに、人間の瞳が映った。
「うぁぁぁぁぁ!」
と僕は悲鳴を上げると同時に、
情けないが腰を抜かしてしまった。
Aもカメラを落とし、足が崩れた。
カメラが落ちると、
その穴からは穴いっぱいに さっきの目があった。
その目はぐるんぐるんと瞳を回し、
確実に生きている人間じゃなかった。
すると、
その目は僕達を見て動きが止まった。
その途端、
かごめかごめ
籠のなかの鳥はいついつ出会う
頭の中に歌が鳴り響く。
夜明けの晩に
鶴と亀が滑った
後ろの正面だぁれ
そこまで終えると壁の向こうから、
『ゲゲゲゲゲゲゲゲゲゲ』
と張り裂けるような
笑い声が聞こえた。
僕はそのまま気を失った。
気がついたら、知らない部屋の布団の上。
起き上がって襖を開けると、
そこにはAとAの両親、
そして僕の両親と神主さんが。
もちろん神主さんに めちゃくちゃ怒られた。
なんでも、
朝本堂に入った神主さんが、
倒れている僕らを見つけたらしい。
僕らは小一時間怒られた後に別室に連れて行かれ、
神主さんと三人だけで話をした。
神主さんに罰当たりな一部始終を話した。
たが神主さんは、
「おかしいな・・・そこに御札なんて貼っていない」と言う。
僕らがあまりにも嘘だ!と言い張るので、
本堂に行ってみたが本当にない。
あの穴すらなかった。
僕らは唖然としていたが、神主さんは、
「まぁ御神体を見ようなんてして罰があたったんだろうな」
と言ったが、
僕はどうしても納得いかず、
「部屋はがらんとしていて奥には祭壇があった!
部屋の真ん中には御札があった」
と話すと、
神主さんの表情が変わった。
「そうだ!ビデオ・・・」
Aはそう言うと、
ビデオカメラを持ってきて、
神主さんと三人で見ることにした。
ビデオには本堂に入るところから
一部始終が映されていたが・・・
あのAが御札を見つけて穴を見つけるところ。
そこから異変が起きた。
僕らは何もない場所にカメラを当て、画面は真っ暗のまま。
そこから音声が、僕らの喋り声からだんだんと・・・
『後ろの正面だぁれ』
『後ろの正面だぁれ』
『後ろの正面だぁれ』
『後ろの正面だぁれ』
と女の声で壊れた機械のように
ひたすら歌っていた。
「・・・なんだよこれ」
そう僕が言うと、
神主さんはカメラを取り上げ、電源を切った。
「・・・御神体はな、大切に祭られているものだ。
いたずらや悪ふざけで
目にしていいものではない。
このことは忘れて、
決して誰にも話すな。
いいか、絶対に話すんじゃないぞ。
これは私が預かる。
そして二人とも、
お祓いをしてあげるから こっちへ来なさい」
そこから僕らはとりあえず
お祓いをしてもらい帰宅。
数日後、
Aと会って話をした。
僕「あれ一体何だったんだろうな?」
A「いや・・・、でも俺もお前も
確かに見たよな?夢じゃない」
結局、御神体の正体も、あれは何だったのかも、分からずじまい。
だけど、この話は僕らの中で伝説である。
ひょっとしたら、
あの神社には何か大変なものが祭ってあるのかも知れない。
あの女の子は御神体と何か関係があるのか?
そして今でも「かごめかごめ」を聞くと、本当に怖い。