「造塔延命功徳経」は
仏塔を造り 建立するための作法が記されている経文ですが、
この経文を一部でも信受したり 他者に教えたりする事により
自己が仏塔を造り 建立したのと等しい功徳が得られるとされます。
以下 「造塔延命功徳経」の一部です。
「第一採集妙華(だいいちさいしゅうみょうげ)
以陀羅尼加持七遍(にだらにかじしちへん)
散布壇上供養如来(さんぷだんじょうくようにょらい)
陀羅尼曰(だらにわつ)
ナマー・サッタヤ・ターアヌカタプラ
ティスティテ・プースパケトメ
タターガターヤ・サンミャク・サンブッダーヤ
タドヤター・プースペ・プースペ・スプースペ・スヴァーハー
第二せん埴作泥団時(だいにせんしさねいだんじ)
作婀字観(さあじかん)
此是如来法界身(しぜにょらいほうかいしん)
先当帰命作如是言(せんとうきみょうさにょぜごん)
ナモ・ダサーダー・クソルティヤダ・ヴァサルヴァ
タターガタ・ナム・ヴァンデ・ラトナ・トラヤム
スヴァム・アクソブヤ・アミターバ・シャバガヴァム
アーリャー・ヴァルキテ・スチャラーヤ・グル。」
「七宝で三千世界を満たすよりも 百千万倍の福徳が得られる」
「広大宝樓閣善住秘密陀羅尼経」の呪法の1つで
ただ1遍 このように誦す事で
七宝で三千世界を満たして供養をするよりも
百千万倍の福徳が得られるとされます。
心身を安定させて座し
右手は 親指と人差し指の先同士をつけて 輪を作って
残りの指を伸ばし
左手は 人差し指を立てて
中指・薬指・小指を曲げて その3本指を上から親指で押さえ
手印を結んだ両手を 胸の中心に当てて誦します。
「オン・サルヴァ・タタガタ・フリダヤ
マニ・ジュバラニ・アビシッタヤ・ウン。」
「仏母宝徳蔵般若波羅蜜経」
般若経を一部でも
読経したり 聞いたり
写経したり 他者に教える事で
守護を受け 正法を受持し
阿耨多羅三藐三菩提果や 菩提記が得られるなどの
数多くの功徳が得られるとされ
また 「仏母宝徳蔵般若波羅蜜多経」を誦した事による
様々な霊験や功徳が得られた事が報告されており
また 「仏母宝徳蔵般若波羅蜜経」の印刷されたものに供養を捧げるならば
仏舎利に供養を捧げたのと同じ事になるとされます。
以下 「仏母宝徳蔵般若波羅蜜多経」の「伽陀空品第十八」です。
「色受想行識甚深(しきじゅそうぎょうしきじんじん)
本来寂静而無相(ほんらいじゃくせいにむそう)
如海之深杖莫測(にょかいしじんじょうまくそく)
得般若蘊亦如是(とくはんにゃうんやくにょぜ)
菩薩知此甚深法(ぼさつにょしじんじんほう)
住眞如乗不可染(じゅうしんにょじょうふかせん)
六塵十二界体空(ろくじんじうにかいたいくう)
無蘊寧有所得福(むうんねいうしょとくふく)
如人思彼染欲境(にょにんしひせんよくきょう)
心著女色如目見(しんじゃくにょしきにょもくけん)
乃至日日心所行(ないしじつじつしんしょぎょう)
菩薩思覚亦如是(ぼさつしがくやくにょぜ)
若多倶胝劫布施(にゃくたぐていごうふせ)
羅漢縁覚持戒者(らかんえんがくじかいしゃ)
不如説行般若法(ふにょせつぎょうはんにゃほう)
百千万分不及一(ひゃくせんまんぶんふぎゅいち)
若菩薩観般若理(にゃくぼさつかんはんにゃり)
安住説法而無相(あんじゅうせっぽうにむそう)
迴施一切証菩提(えせいっさいしょうぼだい)
彼三界師無有等(ひさんかいしむうとう)
所説成就而無相(そせつじょうじゅにむそう)
非空非実不可得(ひくうひじつふかとく)
若如是行名覚智(にゃくにょぜぎょうみょうかくち)
得受成就義無辺(とくじゅじょうじゅぎむへん)
於一念知一切法(おいちねんちいっさいほう)
信仏所説及他説(しんぶつそせつぎゅうたせつ)
演説倶胝那由劫(えんぜつぐていなゆごう)
法界不増亦不減(ほうかいふぞうやくふげん)
此得名仏波羅蜜(しとくみょうぶつはらみつ)
菩薩於中而説法(ぼさつおちゅうにせっぽう)
如名施已心不著(にょみょうせいしんふじゃく)
亦不言証無上覚(やくふごんしょうむじょうかく)。」