7月29日、熊本市教育委員会のあるビルの7階にて、毎月定例で行われている「教育委員会会議」が開かれました。久しぶりに傍聴しましたが、マスコミ以外の傍聴者は、私ただ一人でした。
準備されていた議題は、以下のとおりです。
(議案事項)2件
・熊本市地域コミュニティセンター条例の一部を改正する条例案対する意見について
・熊本市博物館協議会委員の委嘱について
(協議事項)3件
・富合小中一貫教育の今後の方針について
・特別支援学校高等部の基本設計(案)について
・「一律幼稚園の今後の方針(素案)」について
(報告事項)6件
・平成25年度全国標準学力検査(NRT)結果の概要について
・夏休みプール開放事業の実施状況について
・給食費について
・平成26年度熊本市立学校教員採用選考試験(1次選考試験)実施状況について
・学校運営協議会(コミュニティ・スクール)の先進地視察の報告について
・広報・広聴に関係について
ところが、議案事項の「熊本市博物館協議会委員の委嘱について」と、報告6件以外は、すべて非公開の中で議論されましたので、審議の内容は全くわかりませんでした。
非公開の理由は、①教育予算その他、議会の議決にかかる議案、②教育施策の意見決定過程の途中だから、という2つでした。しかし、これでは、教育分野の重要な問題の政策決定段階での論議の様子を、市民は全く知ることができません。
子どもたちの問題は、国の将来にもかかわると、多くの人が関心を寄せています。子どもたちが健やかに地域で育ってほしいと願うたくさんの人の知恵を集めながら、子ども社会の大切な一員として育てていくためにも、教育現場の様々な問題を、市民のものにしていくことこそ必要ではないでしょうか。
そういう意味で、報告は傍聴させるけれども、大切な議案や協議事項の審議はほとんど非公開というような閉ざされた教育委員会であってはならないと思います。今後、市民に対し、開かれた教育委員会となるように改善を求めていきたいと思います。
そのためにも、多くの人に傍聴していただきたいと思います。