8月6日、9日の広島・長崎原爆記念日を前に、7月25日、手取本町の県民交流会館パレアのホールで、被爆者の方々を中心にした実行委員会主催による「被曝68年熊本県原爆死没者追悼慰霊式典」が開かれました。
暑い暑い中、お歳を重ねられた被爆者やそのご家族の方々が集まられ、式典がとり行われました。
遺族代表による「死没者名簿」奉呈に始まり、黙とう。NHK熊本児童合唱団による「花は咲く」「原爆を許すまじ」の合唱もありました。
県や市、原水協理事長(中島絹子さん)など様々な方からの追悼の言葉が述べられました。そして、箏演奏者の古川郁代さん・鑓水清美さんによる追悼曲「ともだち」の演奏の後、参加者全員による献花が行われました。
式の最後は、遺族代表・朝永民子さんの謝辞でした。
会場には、白い花々が飾られていました。中央に作られた台の真ん中には、原爆投下の日、多くの人が求めてさまよった「水」がガラスの器に飾られていました。
私も毎年参加し、献花していますが、今年、特に心に残ったのは、遺族代表で謝辞を述べられた朝永さんの言葉でした。
朝永さんは、広島で被曝され、当時看護師であったので、毎日病院へ運び込まれてくる焼けただれた人々を、来る日も来る日も手当なさったそうです。しかし、手当の甲斐もなく、多くの人が亡くなられ、まるでもののようにトラックで死者が運び出されていくありさまも見られたそうです。現実とは思えないような、悲惨なありさまを目の当たりにし、「これが戦争だ」と心に刻まれたそうです。
そんなお話を伺い、私もまた、体験はないものの、こんな悲惨な戦争を二度と起こしてはならない、そう思った1日でした。
自民党・安倍政権は、参議院選挙での圧勝を受け、日本を戦争へと導くような、危険な改憲の動きを強めています。
二度と戦争をしない、再び被爆者をつくらない、そのために一層頑張っていきたいと決意を新たにしました。