書かないまま日が過ぎていくのも寂しいので、なんでも書いてみよう。
ということで、ここのところ読んだ本について覚え書き。
・穂村弘氏による短歌本
『ぼくの短歌ノート』『しびれる短歌』(東直子氏との共著)『はじめての短歌』(監修:講座の内容をまとめたもの)『短歌ください 君の抜け殻篇』(雑誌『ダ・ヴィンチ』で連載中の短歌投稿企画をまとめたもの)
「いい短歌は社会の網の目の外にあって、お金では買えないものを与えてくれるんです。」
↑『はじめての短歌』で感銘を受けて書き留めておいたのだけど、これだけだと分かりにくいな。
世間の常識とかスピードとかに適合していこうとすると、どんどんこぼれ落ちて無かったことになってしまう気持ちや風景やものの見方なんかが、短歌にはすくいあげられていて、そういうのを読むのが、すごくおもしろい。
読むのはすごくおもしろいのだけど、自分では短歌はつくれそうにない。
もともと常識にとらわれやすい性格なので、定型を意識するとなお委縮してしまうのかも・・・?
・『ディス・イズ・ザ・デイ』(津村記久子 朝日新聞出版)
津村さんの新刊出てないかなと検索したら、あら、去年に出ていたのではないの。
サッカーの話ということで、とりあえず関係ないからいいやとスルーしたのだったかも。
でもこれは本当に面白かった!
J2リーグ(実在とは違う架空のもの)各チームのエンブレムやらマスコットやら選手のチャントやら細かいところまですごくよく設定されているのにほとほと感心。愛がなくてはできないことだ。
愛といえば、恋愛、友情、家族愛とかいろいろあるけど、これはサポーター愛というか地元愛というか、いやそもそも「愛」なんていってしまうとちょっと違うような、でも現代社会に確実に存在している大切な感情が描かれている。
読んだ後、実際のJ2リーグにも興味が出てきて、地元チーム(あ、J3だったわ)の日程とか屋台メシとかチェックしてしまった(^^ そういう現実的な効果を生むという点でもこの小説すごい。
・『シウマイの丸かじり』(東海林さだお 文春文庫)
「丸かじり」シリーズを買うのは久々。5月の連休時に『くるりのこと』の文庫版を買う時に新刊売場で見て。
東海林さんのこのシリーズについては歴代さまざまな方が絶賛されていますが、私はこれまでは普通においしそう面白いと思って読んでいただけだった。
が、自分が『週刊朝日』読者層の中核年齢になったためもあるのか?今回あらためてなるほど絶賛されるわけだと思ったりした。読み進めながらいちいち感嘆している自分がいる。
その発見、発想、そして、短いエッセイの集積でその時代も写し取っているところ。
味わい深い。読み継がれてほしい。でもこの文庫持ってるのを若い人に見られたときにどう説明するか難しいなぁなどとなぜか思い、職場などへの持ち歩きは躊躇していたのであった(^^;
ということで、ここのところ読んだ本について覚え書き。
・穂村弘氏による短歌本
『ぼくの短歌ノート』『しびれる短歌』(東直子氏との共著)『はじめての短歌』(監修:講座の内容をまとめたもの)『短歌ください 君の抜け殻篇』(雑誌『ダ・ヴィンチ』で連載中の短歌投稿企画をまとめたもの)
「いい短歌は社会の網の目の外にあって、お金では買えないものを与えてくれるんです。」
↑『はじめての短歌』で感銘を受けて書き留めておいたのだけど、これだけだと分かりにくいな。
世間の常識とかスピードとかに適合していこうとすると、どんどんこぼれ落ちて無かったことになってしまう気持ちや風景やものの見方なんかが、短歌にはすくいあげられていて、そういうのを読むのが、すごくおもしろい。
読むのはすごくおもしろいのだけど、自分では短歌はつくれそうにない。
もともと常識にとらわれやすい性格なので、定型を意識するとなお委縮してしまうのかも・・・?
・『ディス・イズ・ザ・デイ』(津村記久子 朝日新聞出版)
津村さんの新刊出てないかなと検索したら、あら、去年に出ていたのではないの。
サッカーの話ということで、とりあえず関係ないからいいやとスルーしたのだったかも。
でもこれは本当に面白かった!
J2リーグ(実在とは違う架空のもの)各チームのエンブレムやらマスコットやら選手のチャントやら細かいところまですごくよく設定されているのにほとほと感心。愛がなくてはできないことだ。
愛といえば、恋愛、友情、家族愛とかいろいろあるけど、これはサポーター愛というか地元愛というか、いやそもそも「愛」なんていってしまうとちょっと違うような、でも現代社会に確実に存在している大切な感情が描かれている。
読んだ後、実際のJ2リーグにも興味が出てきて、地元チーム(あ、J3だったわ)の日程とか屋台メシとかチェックしてしまった(^^ そういう現実的な効果を生むという点でもこの小説すごい。
・『シウマイの丸かじり』(東海林さだお 文春文庫)
「丸かじり」シリーズを買うのは久々。5月の連休時に『くるりのこと』の文庫版を買う時に新刊売場で見て。
東海林さんのこのシリーズについては歴代さまざまな方が絶賛されていますが、私はこれまでは普通においしそう面白いと思って読んでいただけだった。
が、自分が『週刊朝日』読者層の中核年齢になったためもあるのか?今回あらためてなるほど絶賛されるわけだと思ったりした。読み進めながらいちいち感嘆している自分がいる。
その発見、発想、そして、短いエッセイの集積でその時代も写し取っているところ。
味わい深い。読み継がれてほしい。でもこの文庫持ってるのを若い人に見られたときにどう説明するか難しいなぁなどとなぜか思い、職場などへの持ち歩きは躊躇していたのであった(^^;
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