東京多摩借地借家人組合

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突然借地から立ち退き迫られる住民…無残に切断された長屋に困惑

2018年03月07日 | ブラック地主・ブラック家主
http://www.mbs.jp/voice/special/archive/20180305/
大阪市生野区の古い住宅が密集しているエリアで突如、立退き問題が勃発し、周辺の住民によると、約180もの世帯が対象になった
といいます。長年住んだ家から離れたくない、不安や怒りを抱えながら暮らす住民たちを取材しました。

購入か立ち退きか、迫られる選択

大阪市生野区で夫婦で居酒屋を営む岩男進さん(61)は今から30年前に近所に住む地主から土地を借り受け、念願だった一軒家を
購入しました。ところがおととし、突然、地主から土地を買ったという不動産業者の社員が訪ねてきたといいます。
「『おたくの土地をうちが買った』と。『つきましてはこれからうちが地主や』と。ほんまに寝耳に水ですから、ちょっと混乱しまし
たよね」(岩男進さん)
岩男さんは地主と賃貸契約を結び、毎月きちんと土地の賃料を収めていました。ところが、おととし11月、地主から大阪市内に本社
を置く不動産業者が土地を買い取ったのです。
岩男さんは不動産業者から土地を購入するか立ち退くか、どちらかを選ぶよう迫られたといいます。

【おととし12月の音声データ】
(業者の社員)「いま皆さんからいただいてる地代で貸し続けていくつもりはないですよ」
(岩男さん)「貸し続けるつもりはないとはどういうことですか?」
(業者の社員)「なので引っ越していただくか、うちが建物を買わせていただくか。逆に土地を買っていただけないかというご提案で
すね」

提示された土地の価格は約40年分の賃料に相当する額だったため、簡単に買うことはできません。かといって、慣れ親しんだ家や店
を手放すこともできないといいます。
「お金がなかったので手作りで作った店なので。やっぱり自分の持ち物やからできた。一度も地代を延滞したこともありませんし、向
こう(元地主)に言われるとおりに更新料も払いましたし。いままでどおり地代も払うし、今までどおり住み続けたい」(岩男進さ
ん)

困り果てる住民たち

このあたりでは、岩男さんと同じ様な悩みを抱えている人が大勢います。実はこの一帯、約4000坪の土地や建物は1人の大地主が
所有していました。ところがほとんどを不動産業者に売ってしまったため、住民らによると、約180世帯が立ち退きなどを迫られた
というのです。
付近は昔ながらの長屋が立ち並ぶ住宅密集地。ところが上空から見てみると…住宅が密集する中、ところどころが更地になっているの
がわかります。先月、近所の集会所には急な立ち退きを迫られ、困り果てている住民たちの姿がありました。
(住民)「(業者は)どないしても(土地を)買わへんのやったら、出て行ってくれ、うちに売ってくれと言うてくる。ここで死のう
と思ってるんやと言って、あんたらわからんやろって言った」
(住民)「私は年金暮らしやし、預貯金なんかもあらへんし」
(住民)「あんたらこんな年になってから追い出そうとしてって言った。私も今まで何にも言わなかったけど」
不安そうな顔で住民の話に耳を傾ける佐々木節子さん(63)。佐々木さんの住む家は、とんでもないことになっていました。

長屋切り取られ、壁はブルーシート

佐々木さんは借家の長屋に夫と長男と3人で暮らしていて、70年以上前からきちんと家賃を支払っているにもかかわらず、住んでい
た長屋が切り取られてしまったのです。切断された壁はブルーシートで覆われただけの状態です。
もともとここは4軒が連なった長屋でしたが、不動産業者に所有権が移った途端、予告もなく工事が始まったといいます。
「ドスンって下から地震が来る感じ。壁一枚やぞって思って。うちの家が建っててくれるんかなと、最後まで。ぺしゃんといけへんか
なって」(佐々木節子さん)
恐怖を感じた佐々木さんは不動産業者の社員に工事を止めてほしいと伝えました。ところが…

【去年9月の音声より】
(佐々木さん)「壁が落ちてきている。気をつけて」
(業者の社員)「何をすんの?」
(佐々木さんの知人)「壁にひび入ったりしてるやん」
(業者の社員)「いや、それはうちも建物の所有者やんか。振動ってあるやん、振動ってどれだけの振動やの?なんか物落ちる?」
(佐々木さん)「家おってみ?」
(業者の社員)「おれらここにずっとおったよ」
(佐々木さん)「外と中と全然違う」
(業者の社員)「はっきり言って何の意固地が知らんけどさ、いずれにしても解体せなあかん。このままほったらかすの?」

結局、空き家だった3軒がとり壊され、佐々木さんの家だけが残りました。
その後、家の中ではさまざまな問題が出てきています。
「壁の隙間が…外丸見えですねん。切り離しの作業が終わったとたんに毎日隙間が増えてきて、最終的には壁が外れそうになってい
る」
Q.寒かったりしない?
「寒いです。もうブルシート1枚で外ですからね」
佐々木さんの家を診断した一級建築士は、強い地震が起きると倒壊する可能性が高いと指摘しています。

「住み続ける権利」知らずに…

土地や建物の貸し借りで弱い立場になりがちな借り手の権利を守るため、借地借家法では「正当な理由がなければ住民を立ち退かせる
ことはできない」と定められています。
つまり、佐々木さんには現状のまま借家に住み続ける権利が保証されているのですが、このような権利があることを知らなかった佐々
木さんは、46万円の立ち退き料をもらう代わりに契約書にサインをしてしまいました。
「この端から向こうの端まで全部出ると。私のところだけ頑張っても仕方がないと。1時間以上居座って『もう帰らへん』って言いま
すねん。ハンコを押してもらうまで」(佐々木節子さん)
佐々木さんは今、弁護士に相談して立ち退きの撤回を求めています。立ち退き問題に詳しい弁護士は…
「本来であれば事業者自身が住んでいる人の権利や利益に配慮してきちんと説明、告知するべきこと、そういうものをすっとばして、
とにかく自分がもっと儲かるような建物を建てたいとか、高度利用したいという事業者側の都合で住んでいる人の権利が侵害されてい
る状況がある」(増田尚弁護士)
一方、新たな地主となった不動産業者は取材に対し、「住民に無理強いはしていない」と話しています。
「住民の7割とは円満に解決している。佐々木さんの家については、もともと老朽化していた。今の安い家賃をいただきながら修復で
きるレベルではない。オーナー責任として転居先を提案し、転居にかかる費用をお出しするので、ご協力をお願いしている状況であ
る」(不動産業者)
古い住宅街で突如持ち上がった「立ち退き」問題。住民たちの不安が解消される日は訪れるのでしょうか?
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売るのも買うのも同じ価格 底地買い業者が不当な請求!

2018年02月01日 | ブラック地主・ブラック家主
 中野区江古田で74平米の宅地を賃借中のSさんは今年6月に大阪の底地買い業者にお隣の借地とともに前地主が土地を売却し、土地の所有権も業者に移転しました。業者からは7月分の地代を指定した大阪の支店の銀行口座に振り込むよう通知がありました。

 9月に入り、業者の社員2名がSさん宅を訪問、「底地を買っていただくか、借地権を売ってもらいたい。底地の売却も借地権の売却も1300万円」と驚くような条件を提示してきました。

 借地権の売買は当事者の合意で決まるもので、借地人が買う・買わないは自由です。東借連が要求した「底地買い業者の悪質な行為の規制」の要求に対して、東京都都市整備局は「底地の買取りを執拗に求める行為は売買の勧誘に当たりますので、迷惑な勧誘行為等につき、勧誘の相手方からのご相談に基づいて認定できた違反に対しては、行政指導・行政処分等、厳正に対処していきます」と回答しています。
Sさんは次回業者は来た時は、「底地の買い取りも借地権の売却もする意思はありません」とはっきりと回答する決意です。

(東京多摩借組ニュースより)
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家賃の値上げ連名で拒否したら、家主が訴訟を起こすと脅迫

2018年01月22日 | ブラック地主・ブラック家主
 杉並区阿佐ヶ谷の川上さん(仮名)は、現在の賃貸マンションに約10年前から住んでいた。

今年の春に、家主の変更があった途端に、新家主から家賃の値上げが請求された。前家主が「家主が変わるけれど今まで通りの家賃でいいですよ」と言われたことを新家主に伝えると、私はそのようなことは聞いていないと話し合いには応じない姿勢を示した。ネットで検索し組合に相談に来た。

家賃の値上げ・値下げは双方の合意が原則であり、一方的な値上げは認められない旨を相手に通知すること。その際、一人より二人、多くの連名で通知した方がいいとアドバイスをした。結果、四名居住者の連名で新家主に通知した。

それから、半年後「通知書に無理やり押印させられた」と退去者が出たことを理由に、家主は「首謀者としてその責任を取らなければ訴訟を起こす。回避したければ値上げを認めろ」という通知が年末に送られてきた。

川上さん、組合と相談しながらこのような脅しには屈しない決意で頑張ることにした。(東京借地借家人新聞1月号より)


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ブラック地主家主対策弁護団の協力で希望価格で売却

2017年12月26日 | ブラック地主・ブラック家主
世田谷区若林に住む斉藤さんは、数年前に地主が大阪の業者に底地を売却してしまった。その業者は、最初の頃は普通に売買の話をしていたが、売ることも買うことも当面できないと断るとその本性が出てきた。貸したものは返せと大声を出し、怒鳴りはじめたので、警察を呼んだがらちが明かなかった。そこで、借地借家人組合に入会して相談した。ブラック地主家主対策弁護団の弁護士と協力して対応した。その後、希望する価格売却することが出来た。斉藤さん「私たちは組合の存在を知って助かったけれど知らない人は大変です。これからも頑張ってください」と話した。

(東京借地借家人新聞より)
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地主、借地人に何らの説明なく地上げ業者に底地を売却

2017年09月19日 | ブラック地主・ブラック家主
 日光街道西側で宅地30坪を賃借している坂倉さん(仮名)は7月新地主と名乗る地上げ業者から底地の購入を打診された。坂倉さんが6月末に地代を前地主に持参時には底地売却の話しはなく、突然の社員の訪問に驚き、借地借家問題を扱っている組合を調べて電話した。

 日を改めて事務所を訪れ事務局からは地主が交代しただけで契約内容が変わらず、底地を買わなくても今まで通り地代を支払えば問題はないと説明される。事務所での交渉、地代支払いを社員に提案。日を決め、土地登記簿持参と自宅訪問禁止を条件に話し合いを承知する。坂倉さんは組合に入会して少し安心した模様だ。

(東京借地借家人新聞より)


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土地を買うか、借地権を売って明け渡すか!底地買い業者が借地人を脅かす 交渉はすべて組合を通して

2017年07月24日 | ブラック地主・ブラック家主
大田区久が原地域で宅地約132平方メートルを賃借中の澤田さん(仮名)は、何の前触れもなく突然訪ねてきた不動産業者から「土地を買った、土地を買取るか借地権を売って明渡すか」と言われ、恐怖を感じて知人に相談して組合に入会した。

 澤田さんは業者と合う度に売り買えを重ねて拒否するが、同じことを執拗に求められる。特に地代は従来通り振込支払を求めても、業者は集金が我が社方針と主張。集金の度に売買の即答を求められ、家族の中でも体調が病む人が出てくる。

 組合事務所に業者の担当者を呼びつけ協議する。まず、地代は澤田さんが組合事務所に持参し、支払場所は組合事務所とする。土地の買取や借地権の売買は借地人の要望ではなく、業者からの提案であること。しかも、澤田さんは明らかに売買の意思がないことを伝えており、澤田宅への訪問は今後禁止。要望は組合を介して行うことを伝える。事件発生から8ヶ月経過するが、澤田さんは平穏に日々を取り戻した。
(東京借地借家人新聞より)


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土地を買うか、借地権を売って明渡すか底地買い業者が二者択一を強要

2017年07月10日 | ブラック地主・ブラック家主
大田区久が原地域で宅地約132平方メートルを賃借中の澤田さん(仮名)は、何の前触れもなく突然訪ねてきた不動産業者から「土地を買った、土地を買取るか借地権を売って明渡すか」と言われ、恐怖を感じて知人に相談して組合に入会した。

 澤田さんは業者と合う度に売り買えを重ねて拒否するが、同じことを執拗に求められる。特に地代は従来通り振込支払を求めても、業者は集金が我が社方針と主張。集金の度に売買の即答を求められ、家族の中でも体調が病む人が出てくる。

 組合事務所に業者の担当者を呼びつけ協議する。まず、地代は澤田さんが組合事務所に持参し、支払場所は組合事務所とする。土地の買取や借地権の売買は借地人の要望ではなく、業者からの提案であること。しかも、澤田さんは明らかに売買の意思がないことを伝えており、澤田宅への訪問は今後禁止。要望は組合を介して行うことを伝える。事件発生から8ヶ月経過するが、澤田さんは平穏に日々を取り戻した。
(東京借地借家人新聞より)





 
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八王子市で底地買い事件、借地人6名結束し組合に入会

2017年07月05日 | ブラック地主・ブラック家主
 八王子市千人町で4月中旬、「ご挨拶」なる文書を持って不動産会社の社員が借地人宅を訪問してきました。文書は「突然ではございますが永年貴殿に賃借いただいておりました不動産につきましては、この度、諸般の事情により、下記の方へ売り渡しましたので本書を持ってご通知申し上げます。┉┉┉┉┉┉┉今後につきましては、賃貸料及びその他一切のことに関しまして、下記の方とお打合せいただきたく併せてご通知申し上げます」と書いてありました。

 不動産業者は関西出身の地上げ屋で、借地人のみなさんはみんなで集まって相談し、業者と話し合いを持ちました。本当に地主が土地を売ったのか登記簿を調べてみましたが、元の地主の名前のままで土地の所有権は移転されておりません。不動産業者に問いただすと、「ケンカを売るのか」とすごむ有様。みなさん戦々恐々とする中で、借地人の中で八王子市千人町の組合役員の都丸さんと親戚の方がいて、都丸さんと一緒に5月に組合に相談に来て、みんなを集めるので来てほしいと要請を受けました。翌週の5月24日に八王子市千人町で借地人6名の方々の相談を受け、全員組合に入会してもらいました。

 その日に不動産業者と面会し、話し合いは組合を窓口にすること、地代は組合事務所に地主の代理として集金に来ることを確認させました。業者の説明では、「手付金を地主に支払ったが、所有権は移転していない。借地人の皆さんには土地(底地)を買ってもらいたい」と言っています。土地を買ってもいないのに地主から買ったと称し、借地人に底地の買取を迫る不動産業者が登場してきたことは驚きです。
6月初旬に業者が組合事務所に地代の集金に来て、本年5月分までの地代を支払いました。今後の対応についてはみなさんと協議することになりました。(組合ニュース)

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底地買取り交渉 合意直前で突然キャンセル 別の業者に転売

2017年04月03日 | ブラック地主・ブラック家主
江戸川区平井6丁目の宅地1941・71㎡(587・37坪)の底地を地主らは平成25年9月に底地を不動産業者に売却し、同年11月にはマンション開発業者に転売された。 

 その後、昨年3月には交渉を重ねた結果、一部組合員と底地買取りで合意できるところまで行きついたが、突然交渉をキャンセルされ、5月に東京マザーズ上場の業者に転売された。

 7月に交渉を再開し、個別に交渉してきたが底地買取り提示金額はマンション開発業者の倍近くの金額を頑なに維持し、本年2月に組合を通じて2名の組合員を除き交渉打ち切りを伝えた。

 先日は2項道路の奥に居住する組合員3名が利用する排水管が詰り、地元の業者に依頼した工事が完了。新地主の見積金額の3分の1程度で済み、これで下水道が溢れて困る事態も解消された。

(東京借地借家人新聞より)



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地主が嫌がらせ、知人に紹介され組合に入会すると一転地主が借地人に謝罪

2016年11月21日 | ブラック地主・ブラック家主
大田区大森北地域で宅地61・49㎡の賃借人北本(仮名)さんは、5年前に高額な更新料を支払って契約を更新した。

この程地主は北本さんの植木の枝が越境しているから損害を支払え、空地にマンション建てるのに、北本さんが建てた塀が邪魔だから撤去せよと主張してきた。また、小規模住宅地にもかかわらず、空地に課税の固定資産税等に基づく、高額な地代の増額を請求する地主の姿勢に驚いた。1年前隣接する同一借地人が、地主の嫌がらせに耐えきれずに立退いた嫌な思いが頭をよぎる。数人の知人に相談し、組合を紹介されて組合に連絡した。

植木の越境や塀の問題は、30数年も前から存在し、その事実を認識し土地を賃借させていること。また、空地と小規模宅地の固定資産税を比較して不当な請求であると説明した。北本さんは、組合に入会した旨を地主に伝えると地主の態度が一変。後日北本さんは、受領拒否された地代を再度持参すると、地主は謝罪して地代を受領した。(東京借地借家人新聞より)


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ソフトにゆする地上げ業者

2016年09月12日 | ブラック地主・ブラック家主
世田谷区に住む元橋さん(仮名)は数年前に父親が死亡し、母と本人が相続した。父親は長い間組合員として又役員として活動してきた。もちろん更新料の支払いについても拒否し、頑張ってきた。その後、地主は不動産業者に底地を売却したが、再び転売され、新しい地主が話合いにきた。

今までの業者とは脅かすような行為はしないで地代も振込をさせた。
その後、業者からは数ページの資料を付けて、借地権の特性としては地代の値上げ、更新料、建替え承諾料、名義書替料などリスクはこんなにありますよと指摘し、買取るか売却するか選択するよう求めてきた。

元橋さんは今後、組合と相談して底地を買取る方向で検討することにした。(東京借地借家人新聞より)

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ブラック地主・家主など借地借家の賃貸 トラブルのご相談は借地借家人組合まで

2016年07月15日 | ブラック地主・ブラック家主
急増する底地買いと「地下げ」屋が社会問題に
 バブル時代には不動産資本や銀行の先兵になって、マンションやビルを建てるために借地借家人がいる権利関係の複雑な土地をきれいな更地にするために地上げ屋という不動産業者が暗躍していました。バブルが崩壊して、土地の取引も低調な今日、地上げできなった塩漬けの土地や相続税の支払いで困っている地主から安く土地を買い上げ(相場の4分の1以下)て、土地を借地借家人に相場以上な値段で買い取らせる「地下げ」屋が、ブラック地主・ブラック家主と呼ばれ社会問題になっています。

       嫌がらせと脅迫など悪質行為を繰り返す
 この地下げ屋は、安く仕入れて高く売るのでぼろ儲けをしています。最近、業者の中には、借地人が底地の買い取りを拒否すると、「買わないんだったら、出ていけ!借りたものは返すのが当たり前だ」と借地人の自宅を訪問し、近所に聞こえるように大声でどなったり、借地人の家族を見張って尾行したり、借地人の自宅の玄関前に「売地(借地人○○邸付)」と書いた大きな看板を出したりとバブル時代を彷彿させる「嫌がらせ」を繰り返し、借地人家族を精神的にマイラセ、追い詰めるなど悪質な行為を繰り返しています。

       ブラック地主・家主対策弁護団が面談禁止の仮処分で対抗
 東京借地借家人組合連合会では、昨年6月に弁護士さんたちと協力し「ブラック地主・家主被害対策弁護団」を起ち上げ、裁判所に借地借家人との面談や訪問、電話をかけるなどの行為を禁止する仮処分申請をして悪質行為を止めさせたり、「ブラック地主・家主110番」を実施し被害の相談を受け付けています。根本的な解決をはかるために、11月に国土交通省に悪質な業者の行政処分などを求めて申し入れを行いました。幸い、テレビ・新聞でも「ブラック地主・家主」問題として大きく報道され、大変大きな反響がありました。

       泣き寝入りせず借地借家人組合へご相談を
 借地借家問題は、借主がどうしても貸主と対等に交渉ができず、泣き寝入りするケースが増えています。借地借家問題は、大きな背景として「住宅問題」であり、国や都の市場任せの住宅政策がまかり通って、様々なトラブルが発生しています。賃借人の中には、法律知識がないために、正当な権利を主張できない人も多くいます。みなさんの周りに借地借家問題で困っている方がおりましたら、ぜひお気軽に借地借家人組合にご相談ください。

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東借連がブラック地主・家主撃退シール作成

2016年05月30日 | ブラック地主・ブラック家主
 東借連と弁護団では、法律的な根拠もなく、不当に借地や借家からの立退きを求め、高額な金銭(更新料・賃料等)を要求してくる地主・家主を「ブラック地主・家主」と呼んで、この間相談活動や悪質業者の面談禁止の仮処分を行うなど被害の救済の取り組みを行ってきた。また、被害の実態を把握するための110番も2回取り組み、底地買いや地上げ屋による被害の実態をマスコミを通じて社会に知らせ、昨年の秋にはブラック地主・家主問題は連日テレビ・新聞などで大きく報道された。

東借連と弁護団では、このほど横15㎝・縦11cmの「ブラック地主・家主お断り!」シール(写真)を5月に作成し、組合員の自宅の玄関やドアに貼る運動を呼びかけていく。各組合では「組合に入会し、撃退シールを貼ろう」と組合員拡大に結び付ける取り組みを行っていく予定である。また、ブラック地主・家主の被害受けた組合員の横の連携を強めるための被害者交流集会に取り組み、今年の6月5日には豊島区内で第4回目の交流会を開催する。
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ブラック地主がやってきた 組合に入会すれば安心して交渉できる

2016年05月13日 | ブラック地主・ブラック家主
山田さん(仮名)は、大田区羽田地域に所在する宅地約100・46平方メートルを賃借している。3月下旬に土地の所有権を取得したからと、名義の移転登記済の証明書を持参した新たな賃貸人が訪ねて来た。

 賃借人の父は、群馬県に居住しているので、賃借地に所在する建物に居住する息子さんが対応することになった。彼が相手にする賃貸人はT社という、ブラック地主と指摘される不動産業者だ。

T社の社員は、土地を買取って頂くか、または借地権を売って頂ければと伝える。さらに、地代はは集金するので後日連絡すると言って帰った。山田さんは、今後は組合事務所を介して対応することにし、山田さんの意向を踏まえてこれまで通り借地を継続することを息子さんと確認した。T社の社員は顔見知りで組合の対応姿勢を理解しているのか、丁寧に説明している。いつ牙を向くのかとの不安もあるという。しかし、T社とのトラブルも借地人の意向を考慮した内容で、問題解決の事例を聞いて安心することができたと安心した。T社の社員から連絡を待っているが、今まだに連絡はない。(東京借地借家人新聞より)

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土地買い取るか、借地権売れ、底地買い業者が突然の訪問

2016年05月10日 | ブラック地主・ブラック家主
 北千住駅東口は近年神田から東京電機大学が移転してきて、地味な商店街が一変した。この近く千住旭町で宅地15坪を賃借する真田さん(仮名)は昨年末に地主がH社に底地を売却したと担当社員が訪ねて来た。社員は土地を買い取るか建物を売却するかを申し入れてきたが真田さんはその場では回答しなかったが、社員はおとなしく帰る。

 心配になりネットで組合を探し出し、電話で定例相談会を予約した。

 相談ではH社が新地主か土地登記簿を提示させ確認すること。地代の支払い方法も確認し、確認できない場合や地代の受領を拒否された時は供託する。また、建物の登記がしてあれば、土地が第三者に売却されても対抗力があるので、臆することなく対応すること。土地の買い取りを検討する時は自らの経済状況を踏まえ無理のない金額を提示することを助言する。(東京借地借家人新聞より)

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