東京多摩借地借家人組合

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管理会社から更新手数料を請求されているが、支払わないといけないのか

2007年07月24日 | 契約更新と更新料
(Q)家主に支払う更新料以外に、管理会社から更新手数料の請求が来た。契約書をはじめ、どこにも「更新手数料が必要」という記載がないので拒否することにし、家主に対し、「家主との間で直接更新手続きしたい」と言ったが、家主は「管理会社に任せているので管理会社を通してほしい」と言って譲らない。このような場合には、しかたなく更新手数料を支払わなければならないのか?

(A)まず、一般的にも、借主が更新手数料を負担する義務はありませんし、まして、契約書のどこにも、「更新手数料が必要」と書かれていなければ、更新手数料を支払う必要は一切ありません。
  家主は、家主の本来業務として更新手続きを行うべきですが、それを管理会社に代行させること自体は問題ではありません。
  しかし、家主が管理会社に代行させることに問題がなくても、更新手数料を借主から徴収するということはまったく別問題です。
  つまり、家主が、管理会社が借主に請求する更新手数料を負担すれば、何ら問題が発生しないのです。
  従って、借主は、家主や管理会社に対して、「家主の希望にもとづいて、管理会社を通して更新手続きすることはかまわないが、更新手数料は家主が負担すべきである」と主張してください。
  それでも、家主や管理会社が、「更新手数料を支払わなければ更新手続きは行わない」という脅しをかけてくるかもしれませんが、そのような場合には、家主との間で、「合意更新」ができないだけで、そのまま住み続けることで、法定更新状態に移行するだけです。
  法定更新状態になれば、従来の契約内容はそのままで、契約期間を定めない契約となるだけです。
 特に、生活上、問題となることはありませんし、法定更新すれば、合意更新に必要な更新料も支払う必要はなくなります。
  


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