四日目、10月2日、 シティーホール

今日は待ちに待った最後のフィッティング、今までアシスタントを勤めてくれたアンドレアは出勤してから帰るまでほとんど口を閉じたことのないおしゃべり好きな女性、流暢なフランス語を話すかと思うとどうやらロシア語もできるようである、数ヶ国語をしゃべれるという人はやはりおしゃべり好きであることが必須のようだ。
そんな彼女が劇場の舞台裏を案内してくれた、1989年の地震後に改修されたそうだが古い劇場の舞台裏はロイヤルオペラハウスの改修前と同じく窓一つないよどんだ空気が漂っているスペイすだ、来年一月来た時はこの空間で働くことになるという。
午後は十人こなせば後は晴れてフリータイム、チュチュの山が明らかに低くなってきていると同時にボディスを元の箱に戻し送り返す準備、最後のダンサーはカルロス　アコスタより2年先輩だという同じキューバ出身のプリンシパル、陽気でかつドラマティックだといわれる彼女もこれが最後の白鳥になるのではないのだろうか。
サンフランシスコの外食事情はロンドンのそれに比べるとはるかに勝っている、滞在したホテルの周りには手ごろな値段のいろいろな国のレストランがたくさんありなかでもファミリー経営のイタリアンレストランは連続三晩通うことになる、
唯一行きそびれた店がハンバーガーの店であった、次回には行ってみよう。