ウイーン最後の夜

2008-10-27 | Weblog
夏に失っていた一時間が今日戻ってきた、ということで今日もさらに早起きになってしまう。
夕べ考えた末日曜日にブダペストに帰ったところで気がめいることだろうと思い一日延ばすことにした、
ということは今日は美術館巡りになるのであった。

初日に行ったヴァンゴッホ展では以前あまり展覧されたことのなかったようないくつかの鉛筆画や独特な色使いの作品群をごった返す人ごみをかき分け見て回ることになる。
今日のベルデベーレでは朝一番ということもあり元宮殿だった優雅なセッテイングのなかグスタフクリムトやエゴンシーレを堪能する。
特にクリムトの風景画はたまたま隣にあったモネの小さなガーデンの絵と共通項があり驚きだ。
二つ目に行った美術館はロンドンのナショナルギャラリーをグランドサンに例えると恰幅のあるグランドファーザーとでも言えるのだろう クンストヒストリシェ ミュジアム。
絵画の洪水が押し寄せて来るかのような膨大な数と目眩がするほどの大作に暫し興奮、
実際歩き疲れでめまいがするほどだった。

ウイーンに来てオペラを観ないてはないので夜出かけてみることにする。
スタッツオパーの切符が手に入らないので名前も値段も場所柄も庶民的なフォルクスオパーでトスカを観ることにした。
幕が上がり歌い始めるとなんとドイツ語ではないのか、そうかそうだったのかそれでなっとく、
オーケストラ席で50ユーロだったのである。
なじみ深いイタリアオペラのアリアがドイツ語だったとはいえ十分に楽しめた一晩にちがいなかった。