パリでは何はさておき行く場所はモンマルトルの丘の麓に何件かある生地屋さんです。
モンマルトルの寺院かピガールの歓楽街に行けばここを見逃すことはまずないといえるほどわかりやすい場所、だからあるとき偶然見つけました。
もっとハイクラスな場所に行けば素晴らしい生地が手に入るに違いないでしょうが僕はここが一番好きです。
ポリエステルでエスニックなカラフルな生地は横目にコットンやリネンの生地を探しまわるのに一日中徘徊していても飽きない、僕にとってはパリの楽園といえるでしょう。
クイアーが いかに聞くべき 革製品
ロンドンのパブにくらべるとパリのカフェはイスの配置の違いからか開放的な気がします。
特に天気の良い日だったためかパリに滞在した丸々二日間は長かった冬の開放感から大人も子供も独り者もカップルも明らかに歓びの様子がうかがい知れます。
一日目のカフェでのためらい気分もいったん座ってしまうといたって心地よい空間になることを発見、一人でも結構長居ができるものです。
一日の仕事が終わったあとのカフェでは子供が親の仕草を学んだり、独り者がその夜のよくない企てをしていたり、人間観察にはとっておきの場所でロンドンや田舎ではめったに経験することのない楽しい時間でもありました。
一日の 仕事が終わって ボンソワレ
九時になり 突然夏は 去りにけり
闇が降り 夏はいづこに いったやら
妙齢の ご婦人でさえ メアド言う
終日の 通勤メトロ 疲れ顔
知らないと 知らぬが仏 田舎暮らし
知ったには ますます知りたい 大都会