ビビッド能里子トーク・サロン

医学的にも珍しい満十年の認知症介護について。自己分析や気分転換、幸せを感じる心の癖の付け方、メチャ料理など楽しく書きます

敏感さ、段取りの良さは賢さ

2019-10-19 08:34:58 | エッセー

 先日バスに乗ったが、30代ぐらいと見える人が、乗り込んでから財布を探していたが

後には人が沢山並んでいる。こんなタイプは他人をイライラさせていることに気づかない

ホンと鈍感な人だ。待っている間に、お金やカードを準備するのが常識だが、そんな

人はどこでもそんな調子だ。これは頭の良しあしではなく、頭の使い方が悪い人で

こんな人が周りにいると、本当に迷惑だと思う。私は鈍感な人やデリカシーのない人

とは付き合えない。実はそんな友人がいるが、グループでの付き合いだから我慢できる。

 

 頭脳明晰がベストではなく、先日読んだ本では「学校の成績が良くなくても、社会で

成功する人は、頭の回転の良さで、賢さだと思う」と書いてあったが、私は大いに納得した。

 一言で言うと、それは他人の気持ちを素早く感じるとか、仕事や家事でも段取りの良さだと思う。

その点私はそれらについては、かなり感度が良い方だと思っている。

 認知症9年目の夫を只の一度も怒らせたことがないのは、夫はもともと穏和な人だが、記憶が全く

できない。でも、その場ではすべて理解できる、そのため、忘れたことは全然責めたことはないが

間違ったこと、いけないことは、ハッキリ言うが、そのタイミングは夫の気持ちを素早くキャッチ

できるからで、そのため夫は未だに「認知症優等生で介護度1」なのだ。

 

私自身は責任感が強く、割合お人良しだと自認している。しかし、あまりにも非協調的な態度だけでは

なく、嫉妬心のためか、その敵意をあらわに感じたため、一所懸命に指導する虚しさを感じた。

そのため、無責任にならないための策を講じ、興味がある勉強を諦めてまで「生涯大学」を退学し

その学園祭で踊る「ラインダンスの指導」も止めた。心の機微に鈍感な人が、私はもっとも愚かな

人間ではないかと思っているが、世の中そんな人が多いのは、実に残念でならない。

コメント
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