ビビッド能里子トーク・サロン

医学的にも珍しい満十年の認知症介護について。自己分析や気分転換、幸せを感じる心の癖の付け方、メチャ料理など楽しく書きます

認知症10年目の夫は「私の誇り」

2020-04-07 15:45:01 | エッセー

 コロナウイルスが蔓延し、そのためいろいろな社会現象が起きて、困っている人が多いようで

本当にお気の毒だと私は胸を痛めている。感染する人は、高齢、心臓疾患、高血圧、糖尿病

などが最も危険だそうだが、夫がそのすべてが当てはまる。

 私達夫婦はおよそ20年間以上風邪をひかないので、ふつうの人より免疫力が高いと

安心していた。でもやはりリスクが多いので、注意しなければならないと思い、何とか

夫に感染させたくないので、食生活はいつもよりかなり力をいれて作っている。

 また、栄養素が十分とれた食生活だけではなく、私が素人なりに長年かけて必要だ

と思える、それなりの昔から実行して方法も行っている。

 認知症になると余命は5年と言われているそうだが、それは認知症で亡くなるの

ではなく、何時も感情を昂らせているために、体内のあるゆる臓器に悪影響を及

ぼすからのようだ。知り合いの病気と認知症を併せ持つ男性は、3歳から10歳と

すべて夫より年下だが、すでにもう3人が亡くなった。高血圧症、狭心症を長年患って

いる夫は、認知症になって10年目になったが、かなり元気でまだ毎日ビールを飲んで

いる。私の持てる知識を総動員して介護しているが、最も重要なのは食生活である

のは確かだ。結婚して以来自営業でいつも家にいる夫は、お付き合い以外の外食はし

たことはないだけではなく、夫は子供の頃から、毎年とても夏負けをする体質だった。

それを私がいろいろ工夫して、何年もかけて体質改善をさせた経験もあった。

ある知り合いの親しい先生は「そんな状態だったら、もうとうに亡くなっているよね

それが毎日晩酌できるほど、ご主人はまだ元気なんだから凄いよね。それはみんな

あなたのお陰だね」と褒めてくれた。私は若い頃から「夫の健康管理だけは誰にも負けない」

と自負していた。高齢、しかも他の病気を併せ持つ認知症10年目の夫を、今年の初め頃から

「男性の平均寿命81・5歳より、10年間長生きさせたい」と思うようになった。

 でも、それには夫の性格の良さもあり、そのため張り切って介護できるのだ。いつも「有難う」

「美味しいよ」「幸せだね」など、よく言ってくれるので、とてもやり甲斐があるからだ。

 

92歳まで後5年間以上あるけど、きっと大丈夫だろう。元気で生きている夫は私の

誇りでもあるのだ。だから、これからも、楽しくがんばろうと思っている。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする