ビビッド能里子トーク・サロン

医学的にも珍しい満十年の認知症介護について。自己分析や気分転換、幸せを感じる心の癖の付け方、メチャ料理など楽しく書きます

下北沢まで歩いて

2020-04-30 14:27:08 | エッセー

 今日から夫がお世話になっているデイケアサービスは、しばらくお休みだが、家に

いると寝てばかりいるので、外へ連れ出そうと「お天気だから下北沢まで歩いて

みない」と声をかけた。すると「電車で行けばいいじゃない」と答えた。

梅が丘から下北沢は二つ目の駅で電車では3分、とても距離が短いので若い頃は

何度か買い物に行ったが、最近は歩いたことがない。でも娘が「赤堤通りにお店

ができたりしが、小さな公園もできた、随分変わったから」と言ったので、夫を

散歩に誘ったのだ。足が弱くなったのであまり行きたくはなさそうだが、でも何

とかその気にさせた。小公園から見た梅が丘駅

       

小田急線は長い高架線工事が終わり、駅もきれいになり人も増えたようで、若い人が

沢山いる。駅前通りをまっすぐ歩いて、左側に階段があると聞いていたが、階段を

上がったたら本当に驚いた。赤堤通りの片側は線路だったのに、小さな公園も

あったし、お店も住宅もあった。それは環七があるために、梅が丘から東北沢

まで一部地下になり、線路の上に土地ができたからだ。世田谷代田駅からは、地下

に潜った線路の上に小さな公園や、おしゃれなお店もあり、土地っ子の夫は

「ホントすっかり変わったね」と驚いていたので、「やっぱり来て良かったわね。

もしも今日来なかったら、見ないで死んじゃったわよね」と、2人で大笑いした。

※ 陸橋から見た環七

 周りをみながら、ゆっくり夫のペースで歩いたが、先日経堂まで歩いたときは

途中で3回休んだが、今日は赤堤通りの公園のベンチで一度休んだだけだった。

 ビールだけはよく飲むが、食欲も落ちて家にいると寝てばかりいる夫を、どう

すれば長生きさせられるかしら?と絶えず考えているが、50歳から本態性高血圧

70歳から狭心症で緊急入院4回、78歳から認知症。そのため、薬を沢山飲んで

いるので、その薬の副作用を少しでも減らいたいと、長年素人なりに工夫して

介護をしている。それらの努力は明らかに顕著に表れているから、とても

やりがいがある。友人達は認知症も併せ持つご主人を亡くされたが、夫より

10歳と3歳年下だった。これからも、私の努力と工夫は続くが、でもそれらも

私の生きがいの一つでもある。歩きながら二人でよく話すが、それは実に

実に理路整然としていて、とても認知症とは思えない。記憶だけできれば良い

けど、今試しに「下北へ行ったの覚えている?」聞いたら「覚えていない」

と言った。それでも、私の着せ替え人形の夫を、長生きさせたいと思っている。

コメント
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