ビビッド能里子トーク・サロン

医学的にも珍しい満十年の認知症介護について。自己分析や気分転換、幸せを感じる心の癖の付け方、メチャ料理など楽しく書きます

出会いと別れと

2022-03-18 21:32:09 | エッセー

 これは天性かも知れないが、私は物事を決めることに、ほとんど迷ったことはない。

17年以上付き合っていた生涯大学のクラスメート達の親睦会、歩行会、シニア

スクールを全て退会した。みんなは驚いたようだが、実はしばらく前から考えて

いた。長く付き合っていた友人達には悪いような気がしたが、あることをきっかけ

で決断したが、私にはそれなりの明確な理由があった。

 感じても表現しないようにしているが、過敏な面があるので生き難いのかも。

また、多少エキセントリックだから、我がままと思われるかもしれない。

でも、私は自分の気持ちに正直に生きたい。寒かった昨日、ある会を見学に行ったが

道順が分かりにくいからと、雨の中をその大きな組織の会長さんが、バス停までわざわざ

迎えに来て下さった。そして大勢の新しい会には見学して楽しそうなので入会したが

これからどんな展開になるのだろう?でも「期待のし過ぎは落胆の元」だから、気持ちは

あまり高揚しないのが私の心のクセだ。

 この1週間夫は体が痛く元気がない、昨日などほとんど食べなかったが、いつも

欠かさないビールを半分も飲まなかった。驚いたのは缶ビールが開けられないこと

った。衰えていく夫と共存共栄しながら生きるのは、心のエネルギーチャージが絶対

に必要だと思う。毎日習慣の心のケアだけでは、そのエネルギーは枯渇する。

人が大好きな私は次の出会いのため行動したが、そう長く生きる訳ではないので

できるだけ有意義で楽しく、自分で満足できるような日々を重ねたい。

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長生きは決して幸せではないと感じた日

2022-03-18 04:14:12 | エッセー

 何でもいい加減なことができず真面目な方だが、そう要領が悪い方でもないので

過去は比較的色々な人にサポートされ、かなり好運な人生を歩んできた。

 でも、この10年間は、誰にも頼れず自分の力でガンバってきたが、それは

認知症満10年の夫の介護だ。昨日は都立松沢病院を初めて受診した日で、

「アルツハイマー型認知症の初期」と診断された。

 昨日はその満10年目の記念日だった。これは私とっては「成功体験」だと

思っていたのは、夫は穏やかで比較的元気だったからだ。でも実は3・4日前から

寝違えたのか首が痛むので、整形外科へ行ったり、治療院へ行ったりして大変だった。

 昨日は松沢病院へ行き主治医の先生に、改めてお花を持って、感謝の気持ちを

お伝えしたが、夫はいつもと違って元気がなかった。

 友人は「介護の鑑」と褒めてくれるが、達成感と同時に、これから夫と自分自身

の避けられない老化の状態を、どのようにコントロールしていくかが、大変な

課題だ。夫の痛がる様子を見ると、私が望んでいる「幸せで穏やかな状態」では

ない。まだビールだけは飲むが、以前と違って極端に食事量が減った。 

 長生きは決して幸せではないのだ、と感じてまた眠れなくなった。

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