夫が痛がっているのを見るのはとても辛かった。原因が分からずまったく食べな
くなったのが、本当に心配だった。ホームドクターからは「看取り」のお話
をされたが、89歳で原因不明の痛みや、まったく食べないのは、年齢から判断して
も当然な常識なのかも知れない。でも・・・私はそんなことはまったく考えていな
かった。余命は3年から5年と言われる認知症を、満10年間もスルーした生命力
がある夫だから・・・
整形外科2回、精神科2回、内科2回、治療院2回、皮膚科2回、東邦医大病院
1回、わずかの日数でそれだけ通院したのは、生まれて初めてだけど私はガンバッタ。
その結果は帯状疱疹だったが、私は40代に経験したが、あの痛みは本当に辛かった。
でも、原因が分かってホッとした。子供達も協力はしてくれたからできたが、さすがに
疲れたのか、唇の端が切れる口角炎になった。きっと、余りの過労に体が耐えきれな
かったのだろう。久しぶりにブログを書いたが「専門職日記」を見たら3位に
なっていた。長年ほとんど1位だったのに・・・
でも下にスクロールしていたら、何と私の著書で良く売れた文庫本が楽天に並んで
いた。「セルフコントロール法」「きっと大丈夫!」あなたに元気を運ぶ本
「マインドコントロー法」3冊とも三笠書房知的生き方文庫発行だった
文庫本は昔発行部数が多かったので、著書43冊を合わせると、多分80万部以上
私の著書はあるはず。私はまだ物書きなのだ。で書きたいテーマは沢山あるけど
出版界からは全然お呼びがない。執着心があまりない私だけど、執筆だけは諦められない。
人生100歳時代だもの、まだ私だって可能性はあるはず。と思ったら嬉しくなった。
そう言えばもう一つあった。あれほど忙しかったのに、筍を茹でて若竹煮にして息子
に上げた。すると「有難う!凄く美味しかった。ママの料理最高!」と、息子からライン
が着た。25年以上二世帯住宅で、時々差し入れをしていたのに、こんなことを
言ったのは初めだ。でも、きっと疲れてる私を慰める気持ちも働いたのかも知れない。
元々木登り豚の私だから、たとえ身内でもほめられると嬉しい。
でも、不思議なことに落ち込んでいると、必ずちょっと嬉しいことがある。
もしかしたら、何時も一所懸命ガンバっている私に、神様からのご褒美かも知れない。