昨日の朝NHKで「絵画を見ると精神的な効果がある」と、機器で計測
したデータを掲示していた。私もそれは当然ではないかと感じたのは
私にもそんな経験が多々あるからだ。絵画に対する知識はないが、もう
随分前だが、友人3人でパリへ個人旅行に行き、ブローニュの森に近い
「マルモッタン美術館」へ行ったときのことだ。あまり大きな美術館
ではなく、色々な展示品があった。それぞれ鑑賞の仕方が違うので、自分
のペースでと話し合い、集合時間と場所を決めてそれぞれ一人で館内
を歩いた。
そこには「クロードモネの部屋」があり、楕円形の大きな部屋にモネ
の有名な名画が壁全体に飾られていた。部屋の真ん中に大きな椅子が
前後に二つ配置され、そこで座っていつまでも好きな絵を鑑賞できる
ような、とても素晴らしい空間だった。あまり混んでいないその部屋を
1点づつゆっくり観たが、気が付いたら、その広いモネの部屋は何と
私一人だけになっていた。
それから、椅子に座り大好きなクロードモネの絵画に囲まれながら
私はしばし至福な時間を過ごした。あの大感動したひと時は今でも決して
忘れることはできない。また、大分以前のことだが、一人で上野の西洋
美術館へ行ったが、当時はそこに「クロード・モネの部屋」があった。
そこで私の最も好きな「セーヌの朝」に巡り合った時も、あんなに
嬉しかったことはなかった。確かに芸術は心のエネルギーを高揚させる
エネルギーがある。また久しぶりで、大好きな西洋美術館へ行きたい
と思った今朝だった。
※ パリ郊外ジベルニーのモネの花園 ことに川を引き込んだ日本庭園は
想像以上に素晴らしかったです。もう一度行きたいのが私の夢ですが、多分
もう無理でしょう。