ビビッド能里子トーク・サロン

医学的にも珍しい満十年の認知症介護について。自己分析や気分転換、幸せを感じる心の癖の付け方、メチャ料理など楽しく書きます

お花に癒されながら考えたこと

2022-05-07 15:40:21 | エッセー

 家から3・4分の距離にあるスーパーは、広い道路から入ると、車も人もあまり

通らずとても静かで、私はその道をゆっくり歩くのが大好きだ。

 今日久しぶりに通ったら、樹木やお花が多く、何時も楽しませて頂くご近所の

お宅の庭や、電車の枕木でできた塀のお花がとてもきれいだった。

もう大分以前亡くなられたが、夫のお店のお客様だったのお宅の奥さんは今は

高架になり信号機がついているが、開かずの踏切と言われたところで、トラックに巻き

込まれ亡くなった。夫はすぐに毛布を持って、救急車が来る前にその奥さんにかけた。

 近くに火事があるとすぐ駆け付け、消火作業など本当によくやった人だった。

それなのに高齢になってから、救急車で4度も運ばれた、突然激痛になる「偽痛風」

とも言われ、原因も分からず、治療法もない難病になるなんて・・・

 何だか神様を恨みたいような気持になることも、私は時折あった。。

 昨日夫に手紙と少しのお菓子を届けたが、先生に「認知症なので誰にも会えなのが

心配なので、会わせて下さいませんか」と先生に手紙を持って行った。

家に着いたら先生からすぐ電話があった。「この状況なので申し訳ないが面会はで

きないけれど、大分よくなったので、ご希望なら今日退院しても良いので」と。

私は嬉しかった。しばらくして息子と一緒に、また病院へ夫を迎えに行った。

それにしても・・・家に夫がいるのは何と気持ちが安らぐのだろう、夫もとても

機嫌が良さそうだ。可愛いお花を見ながら、当り前かも知れない幸せをしみじみ感じた。


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