家から3・4分の距離にあるスーパーは、広い道路から入ると、車も人もあまり
通らずとても静かで、私はその道をゆっくり歩くのが大好きだ。
今日久しぶりに通ったら、樹木やお花が多く、何時も楽しませて頂くご近所の
お宅の庭や、電車の枕木でできた塀のお花がとてもきれいだった。
もう大分以前亡くなられたが、夫のお店のお客様だったのお宅の奥さんは今は
高架になり信号機がついているが、開かずの踏切と言われたところで、トラックに巻き
込まれ亡くなった。夫はすぐに毛布を持って、救急車が来る前にその奥さんにかけた。
近くに火事があるとすぐ駆け付け、消火作業など本当によくやった人だった。
それなのに高齢になってから、救急車で4度も運ばれた、突然激痛になる「偽痛風」
とも言われ、原因も分からず、治療法もない難病になるなんて・・・
何だか神様を恨みたいような気持になることも、私は時折あった。。
昨日夫に手紙と少しのお菓子を届けたが、先生に「認知症なので誰にも会えなのが
心配なので、会わせて下さいませんか」と先生に手紙を持って行った。
家に着いたら先生からすぐ電話があった。「この状況なので申し訳ないが面会はで
きないけれど、大分よくなったので、ご希望なら今日退院しても良いので」と。
私は嬉しかった。しばらくして息子と一緒に、また病院へ夫を迎えに行った。
それにしても・・・家に夫がいるのは何と気持ちが安らぐのだろう、夫もとても
機嫌が良さそうだ。可愛いお花を見ながら、当り前かも知れない幸せをしみじみ感じた。
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