ビビッド能里子トーク・サロン

医学的にも珍しい満十年の認知症介護について。自己分析や気分転換、幸せを感じる心の癖の付け方、メチャ料理など楽しく書きます

「世界心理治療学会」で発表した小池能里子のアドバイス 怒りを捨てる方法 (後)

2017-10-26 06:55:34 | エッセー
☆怒りの感情を効果的になくす方法 
 呼吸は息を吸うときは交感神経(活動時、緊張、ストレスなど)が亢進し
吐くときには副交感神経(リラックス、ホッとしている時、楽しい時など)に
高まります。ですから、静かに深呼吸をくり返していると、気持ちがだんだん
鎮まって来るのは確かです。怒ってカッカしている時は、胸がどきどきしてい
ますが、それを実感すると納得して頂けることでしょう。
 その呼吸を応用した方法と、ダイナミックで面白い方法をご紹介しましょう。
  
1 怒りの感情を、強く吐き出す呼吸 
  今自分を怒らせているネガティブ部な感情を、心の中から思いきり出して
 しまうように、口から強く息を吐く。(もしイメージできたら、心の空の
 黒雲を 吹き飛ばすように。すると青空がだんだん広がっていきます)
  気分が落ち着くまでくり返す。(息を強く吐き出したと同時に、すぐに
 息が入ってくるので、何回でも続けられます)
  気持ちがスッキリするまで続けて下さい。
 2 イメージ自己暗示呼吸法
  A あなたの好きな自然の景色(海、山、高原、河原、滝、湖、空)など。
   またはカラー(ピンク、ブルー、ゴールド、グリーン、バイオレット、
   イエロー 赤は駄目です)などのイメージを心の中に広げるように、息
   をゆっくり吸います。
  b 心の中のネガティブな、黒、グレー、茶色などのカラー(怒り、イライラ
  憤りなど)を一気に出してしまうように、口をすぼめて強く吐き出します。
    5回~10回位。3 うがいをする
 3 うがいをする
  ガラガラガラとダイナミックにうがいをしてから、できるだけゆっくり水を飲む。
  それでもダメなら、顔を冷たい水で洗って、両手もひじまでしばらく水で冷やす

4 新聞紙書きなぐり
 材料=古新聞紙 太めのマジックやカラーペン
 新聞紙を大きく広げ、そこに今自分を怒らせてい感情を、大きな字で思いきり
 書く方法です。例えば「お前に使われているんじゃないや、そんなに言うなら
 自分でやってみろよ。バカ野郎!」「黙っていれば良い気になって、お前なんか死ね」
 などなど。ふだん絶対に言えない言葉を、思う存分ひたすら書く、書く!
 新聞を何枚も何枚も使って・・・すると息がはずんできて、涙が溢れてくるかも
知れません。そして逆に可笑しくなって笑ってしまうかも・・・
 心の中の不快な感情をすべて書き出す。次の段階はそれをビリバリ破いたり、クシャクシャ
に丸めあたりかまわずぶつけてみる。どんなに力を入れてぶつけても被害はゼロ。
 これは結構体力も使います。その後部屋中散らかった新聞の中で寝転んでいると
「カサ!コソ!」と、何となくやさしい音が聞こえてきます。
 それはクシャクシャになった新聞紙が元に戻る音ですが、それがとても心地
よく感じられ「よく今までガンバッタね」「もう、スッキリしたでしょ!」と
癒されているような気持ちになるかも知れません。
 どんなに散らかっても、片づけはビニール袋一つでOK。手は真っ黒、でも
気分はスッキリ!これは最もお勧めのアクティブな方法です。
 
実は企業の社員研修で、一度だけ実習しましたが大好評でした。
「気分転換のしかた」(明日香出版社、1996年1月発行、紀伊国屋南店 心理学
コーナーに二年近く平積みされ大変売れて、海外でも出版されました)
 この本のため考えた方法ですが、自分で実験した結果、何だか感情が高まって
息がはずんだり、涙が溢れたことを忘れません)
5踊り狂う
 人間は踊る本能もあるので、あなたの好きな曲で手や足やボデイなど、自由
気ままに体を動かし、リズムに合わせてひたすら踊り狂うこと。
 ジャズ、ラテン、クラシッシック、演歌、ボサノバ、タンゴ、シャンソン
など、あなた好みの曲でどうぞ。(私昔人なので今何が流行っているのか、よく
分かりません) 振付なんて関係なし、あなたの気分で思いきり、身体をリズム
に乗せて踊っていると、最高にハイな気分になり、嫌なことなんて雲散霧消
ぜひどうぞ! 私の最も好きなのは、昔のロックンロールでーす。
 昔は誰もいないダンススタジオで、汗みどろになるまで踊り狂いました。

 かなりユニークな方法ですが、いずれにしても心の中に怒りや、不快な感情が
あると、何をやってもうまくいきません。嫌な気持ちを心の中からできるだけ
早く追い出しで、明るくスッキリした気分で毎日過ごしましょうね。
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「世界心理治療学会」で発表小池能里子のアドバイス 怒りの影響(中)

2017-10-25 04:00:54 | エッセー
 ☆ 医学的から見た怒りとは?「怒らなければ全て健康」小林弘幸著より
 祥伝社文庫 その見出しより抜粋
    血液をドロドロにし血管を傷つける。
    怒りっぽい人は腸が汚い
    あえて「怒りが病を引き起こす」と断言しよう
    細胞の働きさえ乱してしまうその威力
    脳神経の働きも乱す
    イライラしがちの人は風邪ををひきやすい
    怒りで体は錆びる
    イライラで酸化した体は疲れやすい
    穏やかな人ほど長寿と言える理由
 
☆ 怒っている人と、怒られている人、どちらがリスクがある?
 怒られている人は、消化器系に負担をかけていて、胃痛、胃潰瘍、大超過敏症
の原因になったりするが、消化器系は再生できる器官だ。
 ところが怒っている人は、頭に血を昇らせ、心臓をドキドキさせているため
循環器系や、大脳など重要な器官に相当な負担をかけている。
 そのため、「怒っている人の方が絶対に体に負担が大きい」と言われている。
その昔社員研修講師だった私が、その頃企業戦士と言われていた人達に「怒りの回避法」
の一つとして話したことだ。それは、「もしも上司などがカッカし、自分が怒鳴られて
いたとしたら(あ、自分で命を縮めている、と思えば我慢できるでしょ!)相手が怒って
いたら、ひたすら聞いていた方が気が楽、怒りはそう長時間続く訳ではないのですから」
 なぜなら、怒りも緊張もエネルギーの一種なので、大変疲れるもで、そのためいつまで
カッカしていたり、ブルブル震えるほど緊張していることはできず、時と共に自然に
去っていくものなのだから。

 怒りの及ぼす悪影響は十分理解しているので、私は夫の対応だけではなく、どんな
場合でも、出来るだけ怒らないようにしている。実は私自身もどうしようもない
「怒りの明確な原因」もあり、それらがこみ上げてきた時は、さまざまな方法でコント
ロールしている。たとえ怒りがこみ上げても、「もしも私がいつも怒っていたとしたら
夫の認知症は一気に進行する」と、思うことも大変役立っているのかも知れない。
どんな人にもイライラ、怒り、憤り、などはあるはず。
でもそれでいちいち頭に血を昇らせていたら、心も身体にも大変負担がかかり、その上
人間関係もだんだん悪くなってくる。それにはそんな状態を上手にかわす方法が必要だと思う。
 次回はダンス教師、ヨーガの指導者、心理カウンセラーとしての要素を加味した、オリジナル
でユニーク、アクティブな方法をご紹介するつもりだ。


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「世界心理治療学会」で発表小池能里子のアドバイス  笑いと怒りとの対比(前)

2017-10-24 08:51:55 | 世界心理学会アドバイス
 ☆ ご存知ですか?「笑う」と「怒り」との対比 
 怒りは本能的なナマ感情だが、いま高速道路でのトラブルが、急増している
それらの原因は、イライラや怒りが原因だと思う。短気な人は長生きしないと
言われているが、それは絶えず「頭に血を上らせて」いるので、心身の健康に最悪
の状態だ。「笑う門には福きたる」は昔から言われているが、中国では「一怒一老
一笑一若」と言う諺もあるそうだ。笑うのは怒りの真逆で、こんなにも沢山の効果
がある。
  
  1 副交感神経を高め(リラックス、安定)心身をくつろがせる。
  2 消化活動がよくなる。               
  3 体の抗体能力を高めるため、病気にかかりにくくなる。
  4 ガンの敵ナチュラルキラー細胞を活性化させる。
  5 リューマチなどの痛みを和らげる・
  6 気分が明るくなり、イヤなストレスを感じにくくなる。
  7 元気や、活力や、ヤルキが出る。
  8 体が柔らかくなる。
  9 お腹全体が動くので、内臓が活性化する。
  10 気持ちが若返り、老化予防になる。
  11 自然に腹式呼吸になるので、気分が安定する。
  12 心身とも若返る。
笑いは肉体的、大脳生理学的、精神免疫学的にも、これほど役立つことが
実証されている。

 認知症の夫が7年半以上も、「認知症優等生」の状態をキープしているのは
「何が起きても決して怒らせないこと」を、徹底しているからだと思っている。
 毎日できるだけ機嫌よく過ごさせるようにしているが、プロだからこそでき
るが、これはなかなか忍耐力が必要で、大変難しいことだと思う。
 そのためか夫はいつも平常心をキープしているためか、その進行状況はかなり
緩やかで、他人にもふつうに対応できるため、認知症だとは気ずかれない。
 何より嬉しいのは、日常会話が自然にできること、瞬間的には頭の回転も
素早い。私はもともと天真爛漫な性格で、さらに言語障害、そそっかしい、臆病など。
 それらの言動を、即指摘し、彼は失笑することも多く、そんな意味では天性の私の
性格も彼を和ませている、一つの要因かも知れない。
 
 「オレすぐに全部忘れちゃうんだよ」と、時折不安そうな顔を見せても「大丈夫
私が覚えているから。あなたは心理カウンセラーのシッカリした妻がついているから」
と言うと、私の顔をじって見ながらニヤニヤする。
 そんな訳で日常生活でも、我が家はいつも笑いが絶えないから、現在の比較的安定
した精神状態が、その証明ではないかと思っている。
 ※次回は「怒りの弊害について」お話するつもりだ。
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雨のバス長距離ツアーに参加して

2017-10-23 02:26:04 | エッセー
「天橋立と絶景ローカル列車空から船から列車から!若狭丹後近江ぐるり周辺」
という、かなりタイトなバスツアーだった。
 8時半に新宿を出たが、雨が降っていてトイレ休憩を二度挟んで、ひたすら
近江八幡へ向かった。その情緒ある古い街並みを散策したが、その時雨はほとん
ど降っていなかった。しかし地方の街はどうして人がいないのだろう?と不思議
な気がした。バスは満員だったが、私達は特別料金の前から三番目までの席を
申し込んだので、出入りが随分楽だった。
 一人参加の人も結構いたようだが、琵琶湖半を通って、長浜太閤温泉の
ホテルに着いたのは5時半だった。私達同世代前後だと思える高齢カップルが
多く、杖をついていた人も何人かいて、「やはり超高齢化社会の現状なのだ」と
痛感した。

 



次の日は薄日も出て、「三方5湖レインボーライン」リフトで登ったの山頂は
私達のツアーだけだった。まるで貸し切り状態で、それほど広くなく、縁結びの
ための神社もあった。バラ園などがある公園をゆっくり散歩したが、思いがけず雨に
濡れたバラが美しく、花好きの私は思わず立ち止まって見とれ、とても嬉しかった。
 雲がかかっているためか、絶景と言われる湖はあまり見えなかったが、とても幻想的で
自然の情景の素晴らしさに、私はしばらく目を奪われとても感動した。

 

 






 

そこは恋人達の聖地と呼ばれているそうで、結ばれるようにと神社のほかに、あちこちの通路の柵
には数え切れない南京錠がぶら下がって驚いた。でもこの大量のカギをつけたカップルは、果たして
何パーセントが結ばれたのだろう?恋ほど心燃やすものはないが、全てが結ばれる訳でなく、それも
また人生なのかも知れない。





実は私は天橋立を歩きたくて参加したので、ガッカリしたが、ケーブルで昇った山頂から
天橋立がとてもハッキリ見えたので我慢した。
 その日はケーブルカー、リフト、列車、遊覧船など色々な乗り物に乗ったが
実に沢山見学箇所が盛り込まれていて、とても個人では来られないと感心した。
 列車から見た海も、伊根の舟屋を見学した時も、空が晴れて海がとても青く
美しかったが、あんな海べりに住む人達は、一体どんな生活をしているのだろうと
都会に生まれ育った私には想像がつかない世界だった。





 三日目の帰りもまた、雨脚はかなり強かった。黒壁スクエアーで買い物をし
彦根城に着いたが、二人共以前来たことがあり、平地にある庭園だけ見た。
 帰りはひたすら東京に向かうだけ。私は長い車内の時間は、写真をpcに送り
友人達3人とメールのやりとりをした。大変遠距離のバスの旅だが、バスはとても広々して
ドライバーの運転テクニックはバツグンに素晴らしく、また世話役の添乗員さんも実にきめ
細かく気を使って下さった。往復のお天気には恵まれなかったが中日は最高で、とても良い旅で
私はまったく疲れなかった。後ろに座っていた一人参加の中高年男性達は、気が合った
のか、ほとんどお喋りをしで嫌でも聞こえてくる。少々うるさかったが、色々な情報が入って
くるので、雨で車窓が楽しめなかったわりには、時間の経過が気にならなかった。

 車窓で一番嬉しかったのは、コスモスが畑いっぱ咲いていたことだ。
夫と以前長いバスの旅のニュージーランドへ二度行ったが、「日本のツアーはそれに比べ
実にきめ細かいね」と、夫としばらくその思い出話をした。
 昔のことは明確に覚えている、でも、最前列の座席が降りる度に分からなくなった夫。
発病して早や7年半以上、緩やかだが認知症は進行していると改めて感じ、私も
「ますます心を引き締めなければ」と、改めて覚悟させられた雨の旅だった。
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都立松沢病院へ通って8年目

2017-10-19 04:51:30 | エッセー
 今日は夫が通っている「都立松沢病院」の定期的な診察の日だった。
今日は久し振りに晴れ渡った良いお天気だったので、世田谷線の山下駅まで歩いた。
 夫は背中に手を組んで歩いていたので、「それはお年寄り歩きよ、ヒールボールで」
と言うと、私が思わずダンス用語で言ったら、とたんに姿勢が良くなったが、歩き方は
随分遅くなった。認知症と診断され定期的に松沢病院へ通ってから、早や7年半以上過ぎた。
 主治医の先生は認知症の専門医だが、とてもやさしい方だ。
 夫も3カ月に一度位先生にお目にかかるのは、精神状態に効き目があるようだ。

 

 新しい病棟になってからもう何年経つか分からないが、広く天井が高いロビーは
明るく癒される空間だと感じる。広大な敷地には樹木も沢山あり、まるで公園の
ようにキレイで、明るくステキな病院だ。現在は精神科だけではなく、いろいろ
な科があるが、やはり有名な精神科が主体らしい。
 私も以前MRIを撮ったり、物忘れが多くなったし、後学のためにもと認知症の
検査をしたことがあった。ほとんどの人は付き添いがついているが、いつも満員なのに
今日は比較的空いていた。でも予約をしていたのに、診療の時間ががずれ込んだのか
ほぼ一時間以上待たされた。
 
 

帰りは出入口までゆっくり歩いたが、とても大きな樹木も何本かあり、お天気
が良いせいかひときわ美しく感じた。これから一体何年、この病院のお世話に
なるか分からないが、ここに来ると何故か気持が落ち着くのが、とても不思議だ。



※今日から旅行に行きますので、3日間お休みいたしますが、良かったら今まで投稿した
文をお読みくださいね。今朝はとても寒いですよ。皆様厚着でお出かけを、お風邪にご用心!
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