国際協力活動をしている後輩を通して知り合った1週間前に知り合ったネパールの青年。
初めて会って少し打ち解けて様々な話しを聴くと、
柔道をもっと学び、指導者になりたい。
ネパールの村で柔道を教えてくれた恩師が14年ほど日本に滞在して学んだから私も日本にやってきた。将来は村に戻って、子ども達に柔道を教えたい。
と話してくれました。
ただ現状は来日してから4年経つが一度も練習できていなく、今もその環境ではない様子。
運良く1か月前からもらっていた中学生や小学生達に柔道のトレーニングや私が経験した旅のお話しをしてほしい案件にアシスタントとしてお願いして栃木までロハン君と一緒に行きました。
「柔道を通して強くなることももちろん大切ですが、柔道の秘めている、もっと多様な価値があるということを生徒達にも知ってほしいです!」
と依頼してくれた熱い小崎先生。
数年前には柔道着を集める活動も積極的に支援して道着の寄付をしてくれました。
7つほど年齢が下になりますが、同じ高校の後輩でもあり、弟の親友でもあり、昨年からは私の母校の中学校に赴任して柔道部の顧問になり、今年の3月に私からサバイバル修行を受けた甥っ子も4月からお世話になるなど御縁が重なっています。
寝技の反復稽古や、打ち込みや投げ込み、乱取りを終えた後に(数年ぶりに乱取りを10本行い、絶賛全身筋肉痛^ ^)、1時間ほど時間をいただき講義をしました。
○冬を乗り越えて強くなるための考え方
例 自分が強くなりたい事を本当に望むなら、お菓子を食べている場合じゃない。どっちを食べたら強くなるか考える。
自分で自分の心に火をつけよう。そのための技術等。自主練で筋トレする際のポイント等。
○旅を通して感じた柔道
例 海外の旅に出て、柔道をしたら現地の人と仲良くなりコミュニケーションの一つになった。「精力善用、自他共栄」という考え方は、これからの世界により大切等。
余談ですが、柔道クイズでは嘉納治五郎先生の誕生日や初めて柔道を行った場所を聞くと、なんとロハンくんが正解!(1860年12月10日 お寺)
生徒たちは朗らかに興味深く話しを聞いてくれて、感想にはみんなそれぞれに様々な感じる部分があったようです。
こんなに楽しそうに柔道したり、人の話しを好奇心旺盛に聴くのは、小崎先生や同じく顧問の豊田先生の生徒指導の賜ですね^ ^
練習終了後は、まだ日本の家庭料理を食べたことがないというロハンくんを引き連れて、実家で昼ご飯。
上手に箸を使いながら、近所の姿川で父が釣ってきたという魚や、母が作ってくれた煮物をおっかなびっくり食べてました笑
中学校の授業では外国との繋がりも取り扱うようで、自分たちのアクション(SDGsなど)がその国にとって役立っているのか?そんな難しい話題もロハンくんを交え、美味しい料理を食べながら多面的に考えてみるいいきっかけになりました。
色々と各種支援してくれた島崎さんや
柔道着を保管、運んでくださった高山さんにはこの場をお借りして御礼申し上げます🙏
ここでは詳細はあまり書けないですが、まだ柔道ができる環境にはないロハンくんにこれから柔道の神様は微笑むのだろうか?
ここ十数年は地区大会で最下位付近が定位置だった母校の中学校柔道部は、志高い先生たちの赴任により古豪復活なるのだろうか?
より良い未来がやってくることを祈念して、とりあえず腕立て伏せを開始します。
PS 先日ネパールへ畳送付する際に大変お世話になった畳屋さんから数年ぶりに一通のメールが届きました。
「海外の柔道場支援で中古の畳を探してます。もしありましたらご連絡お願いします。」
「あっ中学校の畳、12月にようやく新しい畳に取り替える事が決まりました!先輩、畳の活用先などありますか?」と小崎先生。
世の中は巡り巡っていくようです。