「31歳はまだまだこれからだよ!何でもできるからガンガンいきなよ!」
自分で青年に言いながら、ハッとした。
これって、
ちょうど9年前に31アイスクリームを買って槍ヶ岳に行った時に、40代の登山家と道中一緒になり言われた言葉と同じじゃないか。
悪天候の中、はしごを登って一緒に山頂に行き、31歳の記念写真をアイスとともに撮ってくれ、雪の上をお尻で滑る技を教えてくれ降りてきたのを思い出した。
あれから9年、
同じ事を言ってる自分がここにいいる。
小淵沢駅から八ヶ岳の登山口へ歩いていく人は少ないらしい。
本来ならバスで八ヶ岳の登山口まで行く予定で予約していたが、そのバスは中止になってしまった。
これは何の前兆だろう...
「旅は流れのままに進むんだ!」
駅から意気揚々と曇り空を進むと八ヶ岳とは反対方向に進んでいた。。。
これは何の前兆だろう...
そうしてたまたま誰も歩いていない道で出会った31歳の青年と登山口までの約2時間弱を共にして、歩きながら色々と会話した。
山に入ると思考回路が研ぎ澄まされてて来るのだろうか
「いい経験をたくさんしたのならば、
それをたくさん返しなさい。
いい思いをたくさんしたのならば、
それをたくさん返しなさい。
まだいい経験やいい思いをしてないと
感じるならば、
それらを感じさせてくれる人々と会いなさい。
全てはちょうどいいようにやってくる。」
様々な前兆も、
あっ、そういうことだったのか、
と腑に落ちる。
新しい何かが旅を通して見え始めてきた。
つづく