2014年5月10日
久々に頭が痛くない寝起きだ。
酸素があるって素晴らしいと身をもって感じる2740m地点。
ちょっと身体を動かすたびに全身に筋肉痛が走る。
3日間の修行は想像以上に身体に与えている。
優しい日光と鳥たちの自由な声、川の元気なせせらぎ、
それらを聴きながら、朝の5時半から外で胡坐をかいて日記を書く。
KAZIさんが私を呼んだ。
ロッジの敷地内にある奥の隅々まで丁寧に手入れの行き届いた菜園と家畜たちを紹介してくれた。
野菜や果物は以前に日本人の方が来て、作り方を教えてくれたそうだ。しかも、個人でやってきて、教えてくれたと話してくれた。
そして、この辺りの方達はその日本人にとても感謝している。
心がほっこり温まるストーリーだ。
それにしてもKAZIさんのロッジは、他のロッジに比べて明らかにきれいで丁寧だ。
細かいところまで目が行き届く日本人のような性質を併せ持っている。
ちなみに私は、細かいところまで目が行き届かない旅人気質を持っている。
ふいに、見上げると古びた家が断崖絶壁の中腹の洞窟にある。
昔のラマ(修行僧)が、あそこに籠って修行したそうだ。
修行・・・その言葉(英語を私なりに解釈)が私を興奮させる。
kAZIさんに行ってもいいか聞くと、
「Maybe possible」この意味は、普通ならば多分難しいと捉えるのが賢い選択だ。
もちろん私はGo up!!
古びた家に着き、なぜラマはこんな不便な場所で一人で修行したのか?
目を閉じて、感じてみる・・・
私なりの答えが出た。
「変態で変わり者だから」
どっかから声がした。「we are same and crazy…」
自家栽培のじゃがいもや名前の分からない野菜たちにチーズをたっぷりのせてくれる。
人生で一番美味しいと感じたオリジナルアップルパイ。
自然の力を利用して逞しくなった野菜や果物たちが、私の弱くなった身体を力強くしていくのが分かる。
KAZIさんがやってきて、話しながら相互に人の紹介や自分にできることを話した。
「来世の夢が、現世の夢に変化したよ」と嬉しいことを言ってくれる。
5年前に同じ事を言われたら、無理やほとんど不可能と思っていただろうに、今ではそうでもないと感じる。
これが成長なのかもしれない。
KAZAさんの夢が現実味を帯び始めた時、別れの時がやってきた。
身支度を整え、お金を支払おうとした。
しかし、頑なとして夫婦はお金を受け取ってくれない。
私はこのロッジが気に入り、たくさん飲んで食べたのに…
「お金は必要ない。ここによく来てくれた。話をしていて、こんなに幸せに興奮することはなかった。ありがとう!!」
支払うのを諦め、満面の笑みと硬い握手でロッジを後にした。
新たなリレーションシップが始まる予感がする。
空港まで15kmの道のり。
あっと言う間と思っていたのに、とても遠く感じる。
1kmの距離さえも長い。
ポーターの人々とたくさん出会う。1kg40ルピーで約20kmの道(登りor下り)を請け負う。人によってだが、30kg~80kgを担ぐ。
標高2900m~3400m、中にはサンダルの方もいる。
そして、身長167cm体重63kgの私よりも小柄だ。
人の能力は不思議だとつくづくシェルパの方を見ていて感じる。
エージェンシーから指定された宿で、明日の飛行機を聞くが「5時まで待て」の一言。
まあ、何とかなるし何とかするけど、もう少し何か言ってくれても…ちょっと残念な気持ちになる。
色々なロッジやガイドを見ていて、またリピートしたい!!と思うには共通項がある。
○特徴がある。(専門性の強さ など)
○人柄がいい。(ロッジのオーナーやガイド)
○気が利く。
この上記3点を兼ね備えていると、エベレスト街道沿いでは仕事が楽しく、充実してできそうだ。
ルクラのお土産屋をいくつか回る。
同じ物が置いてあって、「How much?」と聞くと、大抵値段が違う。
私の場合は、最初の言い値と店主の目を見てそのお店で購入するか決める。
とある店で色々と購入した後に、「私の妻は日本人です」と言ってくる。
大抵の場合は、それがジョークだったり、知り合いなのだけど、それをすぐに信じた。
色々な国を旅して、最初から日本人の○○さんと友達や知り合いですという方は怪しいケースが多い。
しかし、色々と話して相手の事が分かったうえで、自分の持っている資産(人脈)を話す方は信頼できると経験的に学んでいる。
そして、そこからつながるケースも少なくない。
私はロッジのお決まりの料理ではなく、ローカルな料理が食べたかった。
尋ねると、妹が料理屋を経営しているというので案内してもらった。ロッジの4分の1程度の料金で、ローカルフードは食べられる。
もちろん、言葉は通じなくても兄の紹介で来たので騙されることもない。
旅の秘訣の一つは自分の目を信じて、信頼できる人を見つけて紹介してもらうことだ。
もし、何らかで騙されても自分が悪かったと諦めがつく。
お土産屋の若旦那が今度日本に来るという。もし、日本に来たときには是非連絡してと名刺を渡した。
そして、標高5000mで泊まったロッジのおかみさんの弟(日本語OK)がルクラで宿をしているというので、飲みに行った。
おかみさんの紹介と久々の日本人ということで、日本の漬け物を出してもらったり、wi-fiを無料にしてもらったりと、柔軟な対応でサービスしてくれる。
個人的には、このような臨機応変な対応はとても嬉しい。
久々のブログを更新し、たくさんのアルコールでいつの間にかひどく酔っていた。
ありがとう・・・エベレスト・・・。
久々に頭が痛くない寝起きだ。
酸素があるって素晴らしいと身をもって感じる2740m地点。
ちょっと身体を動かすたびに全身に筋肉痛が走る。
3日間の修行は想像以上に身体に与えている。
優しい日光と鳥たちの自由な声、川の元気なせせらぎ、
それらを聴きながら、朝の5時半から外で胡坐をかいて日記を書く。
KAZIさんが私を呼んだ。
ロッジの敷地内にある奥の隅々まで丁寧に手入れの行き届いた菜園と家畜たちを紹介してくれた。
野菜や果物は以前に日本人の方が来て、作り方を教えてくれたそうだ。しかも、個人でやってきて、教えてくれたと話してくれた。
そして、この辺りの方達はその日本人にとても感謝している。
心がほっこり温まるストーリーだ。
それにしてもKAZIさんのロッジは、他のロッジに比べて明らかにきれいで丁寧だ。
細かいところまで目が行き届く日本人のような性質を併せ持っている。
ちなみに私は、細かいところまで目が行き届かない旅人気質を持っている。
ふいに、見上げると古びた家が断崖絶壁の中腹の洞窟にある。
昔のラマ(修行僧)が、あそこに籠って修行したそうだ。
修行・・・その言葉(英語を私なりに解釈)が私を興奮させる。
kAZIさんに行ってもいいか聞くと、
「Maybe possible」この意味は、普通ならば多分難しいと捉えるのが賢い選択だ。
もちろん私はGo up!!
古びた家に着き、なぜラマはこんな不便な場所で一人で修行したのか?
目を閉じて、感じてみる・・・
私なりの答えが出た。
「変態で変わり者だから」
どっかから声がした。「we are same and crazy…」
自家栽培のじゃがいもや名前の分からない野菜たちにチーズをたっぷりのせてくれる。
人生で一番美味しいと感じたオリジナルアップルパイ。
自然の力を利用して逞しくなった野菜や果物たちが、私の弱くなった身体を力強くしていくのが分かる。
KAZIさんがやってきて、話しながら相互に人の紹介や自分にできることを話した。
「来世の夢が、現世の夢に変化したよ」と嬉しいことを言ってくれる。
5年前に同じ事を言われたら、無理やほとんど不可能と思っていただろうに、今ではそうでもないと感じる。
これが成長なのかもしれない。
KAZAさんの夢が現実味を帯び始めた時、別れの時がやってきた。
身支度を整え、お金を支払おうとした。
しかし、頑なとして夫婦はお金を受け取ってくれない。
私はこのロッジが気に入り、たくさん飲んで食べたのに…
「お金は必要ない。ここによく来てくれた。話をしていて、こんなに幸せに興奮することはなかった。ありがとう!!」
支払うのを諦め、満面の笑みと硬い握手でロッジを後にした。
新たなリレーションシップが始まる予感がする。
空港まで15kmの道のり。
あっと言う間と思っていたのに、とても遠く感じる。
1kmの距離さえも長い。
ポーターの人々とたくさん出会う。1kg40ルピーで約20kmの道(登りor下り)を請け負う。人によってだが、30kg~80kgを担ぐ。
標高2900m~3400m、中にはサンダルの方もいる。
そして、身長167cm体重63kgの私よりも小柄だ。
人の能力は不思議だとつくづくシェルパの方を見ていて感じる。
エージェンシーから指定された宿で、明日の飛行機を聞くが「5時まで待て」の一言。
まあ、何とかなるし何とかするけど、もう少し何か言ってくれても…ちょっと残念な気持ちになる。
色々なロッジやガイドを見ていて、またリピートしたい!!と思うには共通項がある。
○特徴がある。(専門性の強さ など)
○人柄がいい。(ロッジのオーナーやガイド)
○気が利く。
この上記3点を兼ね備えていると、エベレスト街道沿いでは仕事が楽しく、充実してできそうだ。
ルクラのお土産屋をいくつか回る。
同じ物が置いてあって、「How much?」と聞くと、大抵値段が違う。
私の場合は、最初の言い値と店主の目を見てそのお店で購入するか決める。
とある店で色々と購入した後に、「私の妻は日本人です」と言ってくる。
大抵の場合は、それがジョークだったり、知り合いなのだけど、それをすぐに信じた。
色々な国を旅して、最初から日本人の○○さんと友達や知り合いですという方は怪しいケースが多い。
しかし、色々と話して相手の事が分かったうえで、自分の持っている資産(人脈)を話す方は信頼できると経験的に学んでいる。
そして、そこからつながるケースも少なくない。
私はロッジのお決まりの料理ではなく、ローカルな料理が食べたかった。
尋ねると、妹が料理屋を経営しているというので案内してもらった。ロッジの4分の1程度の料金で、ローカルフードは食べられる。
もちろん、言葉は通じなくても兄の紹介で来たので騙されることもない。
旅の秘訣の一つは自分の目を信じて、信頼できる人を見つけて紹介してもらうことだ。
もし、何らかで騙されても自分が悪かったと諦めがつく。
お土産屋の若旦那が今度日本に来るという。もし、日本に来たときには是非連絡してと名刺を渡した。
そして、標高5000mで泊まったロッジのおかみさんの弟(日本語OK)がルクラで宿をしているというので、飲みに行った。
おかみさんの紹介と久々の日本人ということで、日本の漬け物を出してもらったり、wi-fiを無料にしてもらったりと、柔軟な対応でサービスしてくれる。
個人的には、このような臨機応変な対応はとても嬉しい。
久々のブログを更新し、たくさんのアルコールでいつの間にかひどく酔っていた。
ありがとう・・・エベレスト・・・。