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政教分離

2014-06-11 15:31:12 | 時評
飯島勲内閣官房参与が、従来問題なしとしてきた公明党と創価学会の関係について、政教分離に違反する可能性に言及しているそうです。集団的自衛権をめぐる公明党の抵抗が予想以上に強いので、側面からの揺さぶりなんでしょう。正直あきれます。
私は俗説の類と認識していますが、ときおり言われるのが宗教団体の政治上の権力行使を禁止する憲法20条1項後段です。憲法学通説や政府解釈は、この規定をもはや歴史的な意味しかないものとみます。つまり、中世のヨーロッパにみられた教会が税金を集めたり信者の結婚を認めたりすることはできないということ。
宗教団体や信者が政党の応援をすることはできないか? 賢明か否かはともかく、できないはずはありません。私たちは選挙のときに、意中の候補者や政党を応援したり選挙運動を手伝ったりできます。それなのに信仰を持っている人はできないというなら、信仰を理由にした差別です。
かつて公明党が小沢一郎氏と組んで自民党に対峙していたころは、自民党はしばしばこの問題を持ち出して創価学会と公明党に揺さぶりをかけていました。公明党が小沢氏と切れて自民党と連立政権を組むようになって、この話題は封印したかと思っていましたが、ずいぶんご都合主義なことをするんですね。
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