森の中のティータイム

離婚を経験し子供達も独立 
暮らしの小さな発見をノートに。

ダンシング・ザ・ドリーム

2009-09-15 | マイケル・ジャクソン
私はこの本の英語版と日本語版を持っている。
雑誌(特に洋書)の類の幾つかは、その都度新たに知り合った
若いファンにあげたりしたけれど、この手の本は手元に置き、
たまに取り出して読んでいる。

この本に、「だから象は歩き続ける」という詩がある。
「見て、学んで、愛しなさい。見て、学んで、愛しなさい。」
この言葉の中に、凝縮した彼の哲学があるような気がする。

私などには生涯辿り着くことの出来ない、彼ならではの
深い意味を持つ言葉。
残念なことに、この本の訳の中には、英語に詳しくない私でも
間違えるわけがない誤訳があった。
「Will you be there?」が、恋人に向けられた詩に訳されていたのだ。

即座に友人が訳者の湯川さんに「これは神に対する祈りなのでは」
と手紙を書き、暫くして湯川さんから誤りを認めるハガキが届いた。
「アシスタント(?のような人)の仕事を、ちゃんとチェックせずに
出してしまった」というような内容だった。

だとしても驚きの事実だった。マイケルの核を成す大事な部分を
人任せって@@
ただ、名も無き一ファンに返事をくれたことから、誠実な方には
違いないと思っていたけど、今思えばあの頃のファンは皆、恐れを
知らぬ勢いがあったから、もしかして怖がられたのかも(笑)

他にも興味深かった「コーラ戦争に勝った」などはお薦めの一冊。
ビジネス面など違った角度から彼を知るのは、楽しい。
偶然見たドキュメンタリーで、ひっそりと行なわれていた
慈善活動に彼の名が出てきた時と同じ、特別な宝物を見つけた
ような気分にさせられる。

「知られざるマイケル」 「孤独なピーターパン」など初期に買った
本も、今ではそれに代わる良い本が出ているにもかかわらず、
思い入れがあって捨てられない(笑)

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