森の中のティータイム

離婚を経験し子供達も独立 
暮らしの小さな発見をノートに。

羊と山羊

2009-09-26 | マイケル・ジャクソン
人間は弱い生き物だ。
マイケルだって然り。なのに
尋常ではない世界的ないじめに、よくぞ耐えてくれたと、
今でも思う。
旧約聖書で、ヨブがサタンから試されたことを、マイケルに
あてはめて、つい考えてしまう。

もしもある種の薬を用いたとしても、誰も責められないほどの
苦しみだったろうけれど、彼がそれを破滅に向かうものと認識
して使ったとは、いまだにどうしても思えないのだ。
それまで長い間見てきた彼の行いや、言動からしても。

彼を苦しめたのは裁判だけではなく、漂白したとまで言われた
あの白い肌へのバッシングも大きい。
これについての興味深いエピソードが、古くから日本のマイケル
ファンが信頼する音楽評論家の吉岡正晴さんのブログ、ソウル・サーチン
に書かれている。

老舗ファンサイトの一つだった、友人が運営していたサイトでは、
毎日のように裁判のレポートを更新し、沢山のファンが日に
何度もアクセスしては裁判の行方について語り合った。

素晴らしい情報収集力のあるファンたちが、海外情報を持ち寄り、
私たちは日々、出廷するマイケルの姿に「今日は元気そう」とか
「遅れているのは何故?」と、一喜一憂した。

裁判中も、無駄だと知りつつメディアに何度も何度も抗議をし、
とうとう判決を迎えたあの日のことは、一生忘れられない。
泣いて泣いて、皆も疲れ果てていたけれど、マイケルを休ませて
あげなければ死んでしまうと誰もが思った。

やっと訪れた平和な日々の後、無謀とも思える50回の公演なんて
あり得ないとは思っていたけど、それでも本来のマイケルが見られ
る可能性を思った矢先の、あの日・・。

癒えるまでに一体どれくらいの時間が要るのか見当もつかない私たちの、
その心情を新たなファンが汲み取り、
思いやりに満ちた言葉で寄せたメッセージを、ファンクラブ会誌の
記事を記録しているこちら
(ゲストブックの132)
で読ませてもらった。
いつファンになったとしても、やはりマイケルを好きになる人や
擁護してくれる吉岡さんのような方には、「心」を感じる。

一方で、彼を悪く言う人には人間性そのものを好きになれない
ことが多い。
知らなければ何も言わずにいればいいことなのに、と思う。
神が、終わりの日に人間を羊と山羊に分けるために
マイケルをこの世に50年だけ遣わしたのかもしれないって
言い過ぎか(笑)


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