森の中のティータイム

離婚を経験し子供達も独立 
暮らしの小さな発見をノートに。

「美しい」を感じる

2014-06-06 | 写真画像
これまで幾度か再放送されていた、NHKハイビジョン特集 「ベス・チャトー荒れ地で
育む奇跡の庭」を、先日初めて観た。
ガーデニングの知識はまるでない私だけど、暫しその美しい映像に見惚れてしまった。
心に留め置くために、画面からコンデジで切り取った画像を幾つかこちらに(謝)

 

 

 

 

 

 

同じ場所の、季節の移ろいによって魅せる様も美しい









 

 

庭の空を見上げるベスさん 
「あなたの庭は天国だと思いますか?」の問いに答えて
「天国はここにある。庭にと言う意味じゃないわ。私たちが人生で経験することの中に天国はあるの。
地獄もここにあるわ。よくあることだけど。けれども私には確かに何か広大なもの・・
植物への愛を支えてくれるものがある・・」と話される。

「あなたは庭に何を描きたいのですか?」と訊かれ
「私と植物とすべての人にとって意味のある絵を描きたい」と答える。

単なる荒地に於ける苦労話に留まらず、彼女の言葉がゆっくりと胸に響いてくる・・・。



日常の中で、常に私たちは様々なモノに取り囲まれているけれど
それらを「美しい」と感じる心は人それぞれ。

モノによって多くの人が同じ感じ方をするということはもちろんあるけれど
他の人の感性と自分の感性が違うのは、当たり前なのだと思う。
そうでなければ皆同じ人を好きになってしまい、恋愛や結婚も成立しなくなる。

また、同じモノやことを見ても、時間が経てば違う感じ方をするのも当然で
成長に伴って出会う「比較対象」が増えることや多くの経験を積むことで、より
感覚が磨かれていくからだと思う。

なので「何を」そう感じるかではなく、私は、「感じる心」こそが大切だと思う。
「何か」は移ろいやすくとも自然なことであるけれど、「感じる心」そのものは
失くしてしまう時が「人の終わり」だと思うから。

           

美しいと感じることだけではなく、哀しみや愛や時には恐怖とか傷みといったも
のさえも、私たちの感性を研ぎ澄ませてくれる。 きっと何も感じないよりまし。
      受け止めて、噛みしめて、生きる。

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