ロビンの観劇日記

芝居やオペラの感想を書いています。シェイクスピアが何より好きです💖

8月のラブソング

2013-04-12 21:45:10 | 芝居
3月22日下北沢・本多劇場で、アレクセイ・アルブーゾフ作「8月のラブソング」をみた(演出:鵜山仁)。

加藤健一と戸田恵子の二人芝居。

1968年夏。バルト海に面した港町リガのサナトリウム。医師(加藤健一)が中庭で新聞を読んでいると、派手な身なりの
女性(戸田恵子)が現われる。彼女は彼が今朝診察室に呼び出した患者だった。サナトリウムでの彼女の奇妙な行動を注意すると、
身勝手な理由をつけて耳を貸そうとしない。彼はその居丈高な態度にすっかり憤慨してしまう。なんて女だ!・・。価値観も性格も
全く違う二人は、共通の言葉で会話ができず、すぐ喧嘩になってしまう。理解し合うことなど到底無理だと思っていた二人だが、
やがて・・。

生真面目な医者と、サーカス団の芸人だったハチャメチャな患者という取り合わせ。

第2次大戦の傷跡が人々の心に生々しく残っている。戦争で女は一人息子を、男は妻を失った。だが男には娘がいるのに対し、
女は夫の心をも失っている・・。

二人の寂しさが切々と伝わってくる。そう、二人の共通点は寂しさ。それが磁石のように二人を近づける。

中間部には、まるで戸田恵子に当て書きしたかのような歌と踊りのシーンあり。
場面ごとに変わるヒロインの衣装も楽しい。
戸田さんの美貌、美声、二人の演技の味わい。どれも素晴らしい。

コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
読ませて頂きました (姫うさぎ)
2013-04-19 09:42:15
こんにちは、凄いですね~♪こんなに沢山演劇をごらんになっていたとは・・・!!

また読ませて下さいね
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ありがとう! (yuko)
2013-04-20 20:29:20
読んで下さってありがとうございます。
まだまだ発展途上でお恥ずかしい限りですが、読んで下さる方々の声を励みに、これからも続けようかと思ってます。
返信する

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