2021年に見た芝居は25コ。コロナ禍にもかかわらず、予想以上の数でした。その中から特に印象深かったものを7点、例年通り、見た順に挙げていきます。
カッコ内は、特に光っていた役者さんです。
1月 ザ・空気 ver.3 そして彼は去った 永井愛作 演出:永井愛 (神野三鈴、佐藤B作)
※ ホッカホカの時局ネタ(日本学術会議への首相の人事介入を巡る)が圧巻。説得力ある構成が胸に迫る。こういう芝居を熱烈に支持する
人が大勢いるという現状を知ると、日本もまだ大丈夫だと思える。B作さんの魅力も全開。
墓場なき死者 サルトル作 演出:稲葉賀恵
※ フランス人がフランス人を拷問し虐殺するのは格差ゆえ。階級社会ゆえ。貧しくて教育を受けていない民兵たちは、教養ある
レジスタンスの人々への憎しみを、拷問することで吐き出す。サルトルの戯曲の例に漏れず、圧倒的な迫力。
6月 キネマの天地 井上ひさし作 演出:小川絵梨子 (高橋惠子、那須佐代子、鈴木杏)
※ 作者お得意のどんでん返しが楽しい。何度見ても面白い、よくできた芝居。演出には一部疑問あり。
9月 熱海殺人事件 つかこうへい作 演出:稲葉賀恵、文学座公演 (石橋徹郎、奥田一平)
※ 有名な戯曲をやっと見ることができた。あの頃の熱い空気が懐かしい。熱に浮かされたような芝居。
10月 子供の時間 リリアン・ヘルマン作 演出:西川信廣 (佐々木愛、新井純、原田琴音)
※ よく練られた戯曲。映画「噂の二人」との違いがわかり、興奮。興味は尽きない。
11月 鷗外の怪談 永井愛作・演出 (味方良介、瀬戸さおり、木野花、池田成志)
※ あまり知られていない文豪の私生活が興味深い。大逆事件を巡る、友人との論戦には引き込まれた。
ダウト J.P.シャンリー作 演出:小川絵梨子 (那須佐代子、亀田佳明)
※ 見る者に息もつかせぬ迫力。何度見ても素晴らしい。いつか戯曲を手に入れて読みたい。
この他、印象的だった役者さんたちは次の通り。
川平慈英(井上ひさし作「藪原検校」での語り役)
若村麻由美(蓬莱竜太作「首切り王子と愚かな女」)
富田靖子(井上ひさし原案、畑澤聖悟作「母と暮らせば」)
木村有里(ケッセルリング作「毒薬と老嬢」)
戸田恵子(リンゼイ=アベアー作「グッドピープル」)
サヘル・ローズ(同上)
例年3月頃、桜の開花と競い合うようにアップする、お恥ずかしい我が「回顧」ですが、今回は1月中という快挙!
そもそも回顧などというものは年内にするものでしょうが、評者の場合、これでもすごい進歩だと自画自賛しております。
次なる目標は、年内にアップすることです。
今後ともよろしくお願いいたします。
カッコ内は、特に光っていた役者さんです。
1月 ザ・空気 ver.3 そして彼は去った 永井愛作 演出:永井愛 (神野三鈴、佐藤B作)
※ ホッカホカの時局ネタ(日本学術会議への首相の人事介入を巡る)が圧巻。説得力ある構成が胸に迫る。こういう芝居を熱烈に支持する
人が大勢いるという現状を知ると、日本もまだ大丈夫だと思える。B作さんの魅力も全開。
墓場なき死者 サルトル作 演出:稲葉賀恵
※ フランス人がフランス人を拷問し虐殺するのは格差ゆえ。階級社会ゆえ。貧しくて教育を受けていない民兵たちは、教養ある
レジスタンスの人々への憎しみを、拷問することで吐き出す。サルトルの戯曲の例に漏れず、圧倒的な迫力。
6月 キネマの天地 井上ひさし作 演出:小川絵梨子 (高橋惠子、那須佐代子、鈴木杏)
※ 作者お得意のどんでん返しが楽しい。何度見ても面白い、よくできた芝居。演出には一部疑問あり。
9月 熱海殺人事件 つかこうへい作 演出:稲葉賀恵、文学座公演 (石橋徹郎、奥田一平)
※ 有名な戯曲をやっと見ることができた。あの頃の熱い空気が懐かしい。熱に浮かされたような芝居。
10月 子供の時間 リリアン・ヘルマン作 演出:西川信廣 (佐々木愛、新井純、原田琴音)
※ よく練られた戯曲。映画「噂の二人」との違いがわかり、興奮。興味は尽きない。
11月 鷗外の怪談 永井愛作・演出 (味方良介、瀬戸さおり、木野花、池田成志)
※ あまり知られていない文豪の私生活が興味深い。大逆事件を巡る、友人との論戦には引き込まれた。
ダウト J.P.シャンリー作 演出:小川絵梨子 (那須佐代子、亀田佳明)
※ 見る者に息もつかせぬ迫力。何度見ても素晴らしい。いつか戯曲を手に入れて読みたい。
この他、印象的だった役者さんたちは次の通り。
川平慈英(井上ひさし作「藪原検校」での語り役)
若村麻由美(蓬莱竜太作「首切り王子と愚かな女」)
富田靖子(井上ひさし原案、畑澤聖悟作「母と暮らせば」)
木村有里(ケッセルリング作「毒薬と老嬢」)
戸田恵子(リンゼイ=アベアー作「グッドピープル」)
サヘル・ローズ(同上)
例年3月頃、桜の開花と競い合うようにアップする、お恥ずかしい我が「回顧」ですが、今回は1月中という快挙!
そもそも回顧などというものは年内にするものでしょうが、評者の場合、これでもすごい進歩だと自画自賛しております。
次なる目標は、年内にアップすることです。
今後ともよろしくお願いいたします。
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