「日本の“作りたがる”文化がアプリ苦戦の理由」というお話を、はぶさんのところで見たのですが、私は、パッケージ開発&商品企画をやっていた人間として、みょーなところに、激しく同情してしまったので、今日はその話。
ちなみに、そんなかんじなんで、はぶさんのところとは、ぜーんぜん関係ない意見っす。
オラクルがビジネスアプリ不振ってことで、ラリー・エリソンCEOは、「カスタム・アプリケーションの割合が高い」からって。。で、「日本の“作りたがる”文化がアプリ苦戦の理由」っていうことになるみたいだけど、「はいはい、またその議論ね、もうあきたよ。。。読みたいのは、”カスタムアプリを作りたくない人間とどう組むか”っていう話なのに」と思って読んでいたら。。。
同社のチャールズ・フィリップス社長にも同じ質問をぶつけてみると「ディストリビューションが十分でなかったのが原因」との答えを得た。
わかってるじゃん!!
ほーんと、そうなんだよねー。
で、上の人間は、あのカスタムアプリ論・・・
うーん、やっぱ、実際に現場で営業かけてないと、そういう論点の差っていうのがでてきちゃうんだよねー
昔、一時期(SRAが買収する前の話。その後SRAからLivedoorにいく)、Turbo Linuxが売れた、あの伝説の営業のおねーさん(でも、きれいではないそうだ)の話を持ち出すまでもなく、どこの人間をおさえるかによって、売れ行きは大きく変わる。そういう意味で、ディストリビューション政策は、すべてなんだよね。
そこに出てくるディストリビューターによって、製品も変わってくるわけで。。
で、問題はどの人間を抑えるか。。。なんだけど、ちょっと考えただけでも、方法は2つ
(まじめに考えれば、もっとあるかもお)
・カスタムアプリを作らせたくない人間と組む
→たとえば、積極的な買収会社と組む
・既得権益を持った団体(人物)をおさえる
→既得権益がらみの業界標準、外部インターフェースをおさえ、
その団体をバックに、外部インターフェースから、
さらに内部の業務システムへ、やわらかに、真綿でクビを
しめるように、会社を締め付けていく。
ウィリアムのいたずらの話としては、当然後者の、ドロドロ話のほうが、100倍(当社比:うそ)面白そうだけど、時間がないので、前者の話で、お茶をにごす。
すばり、買収会社っていうのは、買収先のデータを欲しがっている。
顧客名簿持ってるようなもんだからねー
で、買収先のデータを取得するには、どうするか。。。
自社のシステムを使わせる。。。っていうわけよ。
このとき、普通だったら、いままでのしがらみなんとかかんとか。。って言ってくるんだけど、買収した場合は、簡単。うだうだ言ってる買収先の会社の社員なんか、クビにしちゃえばいいし、こっちは金持ってんだし、親会社だから、かなり強引にやれる。それが、買収ってやつだ。
つーことで、結構、「このシステムを使え!」っていうことができる。。。
そして、そのシステムを使うことによって、子会社の情報はすべて収集できるわけよ。
子会社の業績悪くなったら、その会社をたたんじゃうなり、またどっかにうっちゃえばいい。
データは、すべて抑えてあるんだからね。。こっちのもん。
でも、そうやって言うと、子会社の反発を買う。
そこで、パッケージ君の登場です。
パッケージソフトなら、「うちも使ってるけど、みんなつかってるよお!」っていうと、言葉のあたりがいい(でも、本当に、欲しいのは、そのパッケージで入力してくれるデータだ)。
っていうことは、その業界でこれから、おおきな買収を仕掛けるやつのシステムをはじめに作って、それをビジネスアプリとして売り出せば、そいつが会社を買収してくれる=お客さん増えるつーことになるわけよ。そういう相手を押さえるわけだ。。。
そんな相手っていうのは。。。
実は、ホリエモンではない。
ホリエモンは、いろんな業界の会社を買収しちゃってるので、1つの業界の目にはならない。。
通信かんけー業界で1人、いるよね(孫さん以外で)
でも、この業界は勝負きまったんで、この後は、ないかな。。
次の戦場は、金融か。。。コンテンツか。。。
もちろん、買収ってわけじゃなくっても、パワーが集中するようなところを狙うのは、筋のいい考え方なわけで、そういう意味で、下請けに強制力をもてる業界である、自動車っていうのは、目のいいつけどころがいい。
ただ、金融っていうことで、銀行。。。ってくると、
ユニシスがいるからなあ。。。
きっと、こーいう話って、社長あたりは、話たいことなんだけど、えらーい、技術の人たちなんかだと、きらうのよねー。こういうどろどろの話。
で、もう聞き飽きたカスタムの話にもって行きたがり、日本文化批判よ。。。
外国人が儲からないのは、そのパターンに入っちゃうからでしょ。
日本でパッケージで儲けるやつは、わけありで、パッケージさせたい人間に結びつく。そうすると、そのわけありのやつも、推進してくれるんで、儲かる。
既得権益の話になると、もっと、どろどろの面白い話になると思うんだけど。。。(それが、要求仕様書に結びつくんだけど。。。)
覚えていて、気乗りして、こんな話を見てくれている人が、多そうだったら書くわ。