画面設計書の見本・書き方などは、発注者ビューガイドラインの画面編などに書かれている。しかし、画面の意義から、画面設計書の書き方を唱えないために、一般的に書き方が、ぼやけていると思われる。
画面には、まったく違う2つの大きな意義がある。
1つは、データ入出力としての意義で、これは、データを入れたり、表示したりするところである。
主に、テキストボックス、ラジオボタン、チェックボタン、リストなどで実現する
もうひとつは、イベントの起動を行うことで、
これは、ボタンや場合によってはリストの項目値の変化、キークリックなどによって実現する。
このようにまったく違う2つのものが混在していて、それぞれ、必要な情報が違う。
なので、画面設計書も、この2つのものを分けて書かないと、とても書きにくくなる。
■データ入出力としての意義部分の書き方
これは、レイアウトを示し、そこに項目番号を振って、各項目ごとに
・名称
・型(整数、文字などなど)
・項目の意味
・値の範囲の制約があれば
などをかく。つまり、ファイルやDBの項目説明と似たような感じになる
(違いは、レイアウトがついているくらい)
■イベントの起動を行うところ
一方、イベントのところは
・何を(例:ボタンを)
・どうすると(例:クリックすると)
・どうなるのか(例:サーバーのABCサービスが起動)
のような形で記載することになる。値の範囲などは、書きようがない。
なので、こちらは、上記のデータ入出力と分けて書いたほうが、書きやすい
この2つの役割の違いをはっきり意識して書かないため、なんとなーくぼんやりした画面設計書になってしまうことがある。