モンテカルロ・シミュレーションを使って、いろんな予測をする場合、
株価や販売予測を行う手順
http://blog.goo.ne.jp/xmldtp/e/0db4704b9d0c5337c898249c8cf6d8e2
で、手順は、
●予測の元(入力)となる不確定なデータを発生させる
●不確定なデータをもちいて、予測したいデータ(出力)を導くモデルを
●予測したいデータ(出力)を設定
●シミュレーション実行
●結果の表示
と書きました。
このとき、不確定データを発生させる方法として、
・分布がわかっている
その分布をもとに、乱数を発生させる
(Crystal Ballでは:分布を設定する)
・分布がわからない
時系列の場合 (Crystal Ballでは:CB Predictor)
そうでない場合 (Crystal Ballでは:バッチフィット、分布の推定)
と書いて、
「その分布をもとに、乱数を発生させる」のは、
Crystal Ballを使って、プロジェクトの完了日等を、シミュレーションで確率的に求める方法
http://blog.goo.ne.jp/xmldtp/e/6175dee452be73cde2687439238de76f
で、
・分布がわからない
時系列の場合 (Crystal Ballでは:CB Predictor)
については、
株価予測(時系列)シミュレーションをCrystal Ballで行うには
http://blog.goo.ne.jp/xmldtp/e/7d3d2f918cf9b442084f484a99a02c16
で書いたので、今日は、
・分布がわからない
そうでない場合 (Crystal Ballでは:バッチフィット、分布の推定)
について、書きます。
■お題
福島県では、「定時降下物環境放射能測定結果」というのを出しています。
2月12日は、
セシウム134 98.2
セシウム137 139
だそうです。この値が、異常値かどうか、
普通は、統計で調べるのですが、今日はシミュレーションをつかって、
出現率から判断しましょう。
なお、このデータは毎日出ています。
2011/12/27~のデータを入手するため、
http://radioactivity.mext.go.jp/ja/1285/2012/02/1285_020218.pdf
http://radioactivity.mext.go.jp/ja/1285/2012/02/1285_021318.pdf
の2つを使いました。
そのままの分布だと、ぜんぜん適合しないので、対数をとり、検出できないのが0だと、
対数とれないので、最低の値よりも低い、
セシウム134の場合、1.4、セシウム137の場合1.3を使いました。
■「分布の適合」を使う
「分布の適合」を使う方法を説明します。
まず、一番左の緑の「仮定の定義」をクリック
「分布の適合」をクリック
「実測データの範囲」をいれるのですが、範囲を文字入力しても
いいですけど、入力範囲の横にあるセルっぽいボタンをクリックして
範囲を選んでもいいです。
OKをクリックして実行させると、
なかんじで分布と適合度合いがでます。「適用」をクリックすると
なかんじで分布が選ばれ、OKをクリックすると確定します。
緑になって、乱数が発生できそうです。
そこで、今度は、結果のほうを定義します。
乱数で発生する値が、今日の観測値98.2よりも大きかったら1、小さかったら0とします
そうすると、この平均が、1の回数、つまり98.2より大きかった数になります。
これを実行すると
なかんじで
なかんじ・・・
平均0.04=4%
うーん、微妙・・・5%以下?
長くなったので、ちょっとここできります。