昨日の講義は、たぶんこういう意味だよな・・・
いま、A,B,C,Dというプロセスがあったとして
A:平均4日の正規分布
B:平均3日の正規分布
C:平均2日の正規分布
D:平均3日の正規分布
に従ったと仮定したとき、
もし、A→B→C→Dと、順番に仕事をするなら、期待値は
4+3+2+3=12日
となる。この意味は、何百回もやったら、だいたい12日くらいになり、
12日よりも速く終わる回数と
12日より遅く終わる回数が
同じくらいになるという意味だと言うことに、注目しておこう。
もし、ここでBとCが並行でできるとしよう。
パス1:A→B→Dは、4+3+3=10日
パス2:A→C→Dは、4+2+3=9日
となるので、パス1のほうがクリティカルパスとなり、
10日かかる・・・といいたいところだが、そうはならない。
たとえば、これを100回行ったとしたら、
パス1が、10日より多くなるのが50回、
パス1が、10日より少ないのが、50回ということになる。
ここで、パス1が10日より少なかった回について考えよう。
たとえば、パス1が9日だったとする。
このとき(たしかに標準偏差にもよるが)、パス2が11日になることもありえるだろう。
この場合、パス2がクリティカルパスとなり、かかった日数は11日になる。
つまり、10日を越えるのは、
パス1が10日をこえる50%と、
パス1が10日以下で、パス2が10日をこえるX%(かりにX=10%としますか)の、
50+10=60%となる。
ということは、10日以下の日は、100-60=40%となり、
10日より長引くほうに傾く
このことより、
作業を並行に行うことができる場合、
プロジェクトの見積もりは、
単純に作業期間を積み上げたときの、
クリティカルパスの期間としたものより、
長くなりがちといえる。