リショアリングという言葉があるらしい。
海外に出していた(オフショアしてた)ものを、国内で開発・製造するように
戻すものをさしているようだ。
日本なら、尖閣問題とかでわかる。
日経情報ストラテジー2013年2月号(最新号)の15ページにも
「中国撤退支援ビジネス」とあるぐらいだから・・・
しかし、この現象、アメリカで起きているらしい。
したがって、リショアリングの理由は、尖閣問題ではない。
理由は・・・安いから。
アメリカで中国から生産拠点を国内に戻すインソーシングがブームへ?!
http://nyliberty.exblog.jp/19729142/
によると、(以下太字は上記サイトより引用)
中国で生産中の製品の部品を取り寄せ、試しにアメリカで作ってみたら、もっと安く、より品質の良いものが作れちゃった!!!っていうんです。
うん、これじゃあ、中国で生産してもらう意味がない。
リショアするわ。
で、その背景としては
(1)原油高騰、
(2)米国内で新たな天然ガス資源(アジアの1/4の価格)、
(3)中国人労働者の人件費高騰(2000年から5倍、さらに年率18%で高騰中)、
(4)米国内の労働組合が軟化、
(5)機械化・IT化により米国内の労働生産性が大幅に向上し少人数で生産可能に
→製品価格に占める人件費の比率が低下する傾向へ
・・・等など。
(1)、(2)は関係ないけど、(3)、(5)は日本でもいえるし、
(4)に関しては、今後、中国の労働組合と日本の労働組合と比べた場合、
日本で製造したほうが、やりやすい点があるかもしれない。
上記の理由には挙がっていないが
こういう生産、設計、マーケティング担当者がみんなでアイデアを出し合って進める付加価値を高めるクリエイティブな「改善」作業は、中国の工場の労働者とでは極めて難しい(っていうか今まで全くなかった)
点や、
この中国製「5週間」と米国製「30分」の1,680倍の差は、小売店さんやお客さんの声をもとに製品の機能やデザインをより良く改善する際のスピードの差にもつながるため、結果的に、企業全体の収益性にも大きな影響を及ぼすことになる・・・
なども、国内製造における、有利な点として挙げられると思う。
これは、この流れに日本も乗らないと、アメリカに決定的に遅れ、
たいへんなことになるんじゃないか?
そこに
「中国へのアウトソースで米国内の生産拠点は縮小・・・」というお話をいまだに日本国内でしてる評論家さんやコメンテイターさんとかがいるかもしれませんが、上で書いた通り、そういう論調はアメリカではここ数年メジャーじゃなくて、ジワジワとインソーシングの話題が増え続け、「インソーシングがブーム」という記事まで登場する状況です。ちゃんとした専門家さんを見分けたい時に役立つ新しい事象になりますので、覚えておくと良いでしょう。あと、専門家の方々(コレいろんな分野に影響出ると思います)はお話が時代遅れにならないように関連記事をざっと読んでおいた方が良いと思います。
ってあるけど、これから「ヒョウロンカ」さんを見るときに、チェックですね