現場の人間に、コンピューターの使い勝手を聞くと、そりゃーよくしたほうがいいと答えるのが多い。しかし、経営陣にそれを言うと、「馬鹿かお前!」といわれることがある。
これは(守秘義務があるので、話をぼやかして書くんで、わかりにくいかもしんないけど)ある会社でのお話。
ユーザーインターフェースをよくして、仕事の効率が明らかに上がるというシステム開発案件があった。営業が、社長に売り込みに言ったんだけど。。。
社長:「それで、売り上げは、いくら上がるの?」
営業:「いや、売り上げは上がらないですけど、作業効率が上がり、その分、コスト削減になります」
社長:「ばかか?おまえ??コスト削減してどうする!売り上げなんだよ、会社ってもんは!
社員が、効率が上がるだって。。そんなことに文句を言う社員なんか、くび切っちゃえばいいだけじゃんか?そんなことに文句言う社員なんて、いらねーよ。それと、開発費比べたら、残業させたほうが安いじゃねーか。おい、そもそも、仕事なくったって、開発費っていうのは払うんだろ!」
とかいわれ(もちろん、この社長の言葉は、穏やかに書いています。実際には、もっと口汚い言葉で、営業は、ののしられ、それを実演した営業をみて、ウィリアムのいたずらは、笑うに笑えず。。でも笑った^^;)、結局、開発は、お流れになったことがあります。
まあ、経営陣から見れば、現場が効率化といっても、それが、コストカットに結びつかない場合、開発費をかける意味がないし、さらに、仕事量が少ない会社の場合、コストカットも意味ないわけです。売り上げ上げないとね。借り入れも、現実的にできないし。。。(=借り入れ起こせないから、開発もできない)
そういう意味で、この記事をみると、現場の課長さんレベルくらいで話しまとめてるんで、眉唾かなあっておもってしまったりする。
UIなどは、明らかに過剰品質という領域があるわけです。経営者から見ると。だけど、現場や開発者は、永遠にその品質をもとめてしまう。なので、今、どうなっているかというのを、書いてくれたほうが面白かったんだけど、そういう記事は、日経ITプロの記事には、ふさわしくないっていうことなんでしょうな。
ちなみに、どこで止めるのがいいかというと、情報化投資は、卸なんかだと、売り上げの1%程度(先生によっては、2%でもっていう話をきいた気がするなあ)っていうことだよね(利益で行くと、パーセントは決まらない。つまりね、開発を借り入れでやってるって言うことなんだけど。。。)
そうすると、そのラインに抑えるための現在構築するシステムの範囲と金額がきまるよね。
そうすると、その金額でできるUIって、決まってきちゃうでしょ。
なぜって、たとえば、この金額ならWebで、フォームをつかって。。ほらね、きまるでしょ
この金額ならVBで、って言ったらユーザーフォームを使うから。。ほらね、きまるでしょ
この金額で、この場合、Javaのアプリケーションで。。たしかにAWTかSWINGかSWTかの違いがあっても。。だいたいきまるよねえ。。
それ以上は、UIを変えて、売り上げがあがるという相関がないかぎり、過剰品質になるよねえ。。
つーことは、そこで決まったUIを、さらに細かく、ガイドラインを作ればいいっていうだけの話になるんだよね。たぶん、上から見ると。。
でも、これを、大手は理解していないということは(^^;)
大手が、現場と技術者の暴走により、情報化コストを余計にかける危険性がありっていうことで、
ここに、大手をつぶす商機(勝機)あり!つーことなわけかもかも?(ちがうとおもうよ ^^;)