4年前、帰省の際に横浜の『有隣堂』で買った本で、暇つぶしに読んだが、今回改めて読んでみると、。『一枚のハガキ』が作られた経緯を知る以外にも、感じ入ることが多かった。 . . . 本文を読む
最近の『経済学』をめぐる動向がなにか非常にわかりにくいと思っていたところに、書店でたまたま見つけ、読んでみると、今の自分の問題意識に答えてくれる部分があったので、一気に読んでしまった。
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本のタイトルから連想するような、いわゆる「ハウ・ツーもの」ではない。
記憶というと、「物忘れが激しくなった。」とか「街で偶然会った人の名前が思い出せない。」とか、日常生活でも問題に上ることが多くなったが、もっと人間の存在の根本問題にもかかわっていることを改めて喚起させてくれた本である。記憶研究を30年間続けてきた筆者自身が、くも膜下出血で倒れ、その後5日間の記憶を完全に失った体験から書かれているから、根源的な問いであり、示唆に富んでいる。
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久しぶりにすがすがしい後味の自然体の美しい文章に出会った。
三浦哲郎の「師・井伏鱒二の思い出」である。
加藤剛と栗原小巻の映画が先だった。その後、原作の「忍ぶ川」で三浦哲郎の名前を知った。当時は新鮮な感覚の内容のほうに興味をもって、文章そのものに惹かれたわけではなかった。 . . . 本文を読む
絵を見て、一瞬「恐い!」と感じる絵もあるが、それだけにとどまらない。一見なんともない絵が実はその背後に、ある秘密-現代のわれわれが知りえない事実が隠されているとしたら、興味津津である。
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2ヶ月ほど前に買った本で、読む機会を逃していたが、読み出すとその内容に圧倒されて2日で読み切ってしまった。プーチンがとんでもない役割を果たしていることはある程度理解しているつもりだったが、プーチンのロシアがここまでするかと驚かされる。 . . . 本文を読む
大原健士郎著-岩波新書、1991年刊行。最初のこの本を読んだのは17年前のことだった。その時もこの本から湧き出る人間の存在感に圧倒されたが、今回無性に読みたくなり読み返したが、内容は褪せるどころか、圧倒的な迫力、存在感で問いかけてくる。 . . . 本文を読む
「労働ダンピング」に続いて、またすばらしい本が出た。
新自由主義と規制緩和・「民営化」の「先進国」で何が起こっているか。「民営化」と市場原理主義とのもとで、貧困と食文化、医療、教育、生活の安全で何が起こっているのかの興味深いレポートである。そして究極の問題である戦争までが「民営化」させていく! この現実をどう捉えるか。
これは、海の向こうの問題ではなく日本に突きつけられた問題である。 . . . 本文を読む
著者の品川正治さんは現在も経済同友会の終身幹事を勤める生粋の財界人である。その品川さんが、自己の体験をふまえ口先だけでない体を張った戦争反対論、憲法第9条を守らねばならない意味を真摯に訴える。 . . . 本文を読む
著者の相沢幸悦さんは前著「ユーロは世界を変える」(平凡社新書)でEUの歴史をひもとき、日本もアメリカ経済の桎梏から離れて、EUがヨーロッパ中心の世界を作っていったように、アジアをもっと重視してアジアを中心とする世界を作り上げることが日本の生きる道であることを力説していた。今回の著書は、その基本線に沿って、今の日本の経済の問題点をあぶり出し解決策を具体的に示す。 . . . 本文を読む
最近、頓に格差の問題、階層(階級)社会の問題が論じられているが、その根本にある労働=働き方、採用のされ方から切り込み、規制緩和や市場原理主義ももたらす悪弊を詳細に暴いた、胸のすくような力作で内容の濃い本ある。「豊かさとは何か」(輝揮淑子・岩波新書)以来の衝撃的な感動を覚えた。 . . . 本文を読む
斉藤貴男の対談集である。話は格差社会のことからジャーナリズムのあり方、今問題になっている教育基本法を中心とする教育の在り方、そしてこのむちゃくちゃな政治に対する国民のあり方まで多岐におよぶ。根底の思想は、戦争のない社会、海外派兵を許さない世論を優位にするために自分たちはどうあるべきか皆が考えないといけない、というである。 . . . 本文を読む
元宮内庁記者が愛をこめて書いたというメッセージ。タイトルから想像される中身を超え、著者の語り口とは裏腹に、現代日の安直な現実に対し、全面的で真剣な問題提起の本になっている。久しぶりに中身のある読み応えのある本に出会った!
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